アミの使った武器って「接続解除」だよね?
ずっと図書館で予約待ちしていた「アミ 小さな宇宙人」三部作の最終話、「アミ 3度めの約束」を読了した。・・・いや、10年くらい前に、一度シリーズ全部読んでたハズなんだけどね。
前の二作で広げまくった大風呂敷を一気に回収しようとしたせいか(失礼スマン)物語として読むには、ちょっと説明が長すぎ、と正直感じてしまった。でもやはり、素晴らしい作品であることは間違いない。
今回、私が一番心に残ったのは、PP(政治警察)の地下牢から、ビンカたちを助け出すシーン。
しつこいくらい「とにかく愛」と主張し続けていた小さな宇宙人アミが、なんと武器を使ったのである!
とはいえ、さすがにそこは、アミ。武器と言っても、人を傷つけるようなシロモノではない。
美しい光線銃・・・いや、光線棒から出る光は、対象者の「野蛮な部分に麻酔をかけて、ずっと高い意識に切りかえ」るという。光を当てられた者は、悟りを開いたような気分になれる。アミいわく「努力のいらない解脱」ができるのだそうな。
この光線棒と、なによりアミの機転のおかげで、ピンチも瞬時に払いのけての救出に成功する。敵たちはみんな、幸せそうな笑顔を浮かべて、アミの手助けを喜んで引き受けたのである。
このアミの使った武器って、映画「美しき緑の星」に出てくる「接続解除」と同じだよね、と思った。
「接続解除」も、物質主義やさまざまなしがらみから、一時的にだけど解放するようなエネルギーだった。まさに「努力のいらない解脱」だったのではないだろうか。
今度は、もう一度「美しき緑の星」を観たくなってきた。すでにもう、2回観てるのにw
そして、もしも観たらきっと、また「アミ 小さな宇宙人」から読み直したくなるんだろうなぁ。今から図書館に予約をかけても、秋ごろまで回ってこないくらいには予約でいっぱいだけど、予約してみよう。
今回、人間の記憶力ってあいまいだなぁ、と痛感した。結局のところ、自分がそのとき興味のあるところしか意識して読んでなかったんだろう。
だからおそらく、最善のタイミングで、またアミの世界に触れることができると信じている。そのとき、私はアミのどんな部分やシーンに、心を動かされるのだろうか。
楽しみでならない。