見出し画像

58歳の私に職業紹介手数料を払っていただけるとは

 現在働かせていただいている職場に対して、私は本当に、日々感謝している。

 フルタイムで働きたくなくなって、四十代後半で正社員を退職してからは、派遣会社に言われるがままに、さまざまな会社を渡り歩いてきた。

 クソみたいな会社もあったし、逆にびっくりするくらいのホワイト企業もあった。それもすべて経験だったなと思っているので、今となっては、どの記憶も幸せなものになっている。正社員時代から不思議と、職場の人間関係には比較的恵まれていたので、その前提で働くことができたのもよかったと思っている。

 特に、直接雇用を狙っていた「びっくりするくらいのホワイト企業」では、女性職場だったにもかかわらず(注:だいたい女性職場って、クソ意地の悪いババァが蔓延ってて、やりにくいことこの上ない派遣現場が多かったのだよ)パートさんたちも、社員さんたちも、ことごとく親切だった。結局、最後には派遣切りに遭ってしまったんだけどね。

 そんな「派遣会社渡り歩き」の中で、職業紹介手数料を支払ってまで、ある意味「お買い上げ」くださったのが、今の職場だ。

 派遣会社から派遣された社員を気に入って、ウチの会社で直接雇いたい! となると発生する「職業紹介手数料」。おそらくは、そこそこ若い社員を想定していて「あと30年は我が社で働いてもらいたい、だから職業紹介手数料を払うよ!」ということなんだろうなと思っていた。

 職業紹介手数料を払ってでも、その金額を今後の給料に割り付けていくと考えたら、使えるかどうかもよくわからない新入社員を雇うよりは、手堅く仕事をしてくれる確実な社員を雇いたい、という雇用主の気持ちは理解できる。

 でも、私、58才(当時。笑)なんですけどー・・・。

 ・・・と思い悩むことは、すぐにやめた。だって現実問題として、派遣会社に、そのお金を払ってくださったのだから、今のこの会社は。

 だからもう、ただただ、ありがたく働かせていただくしかないなと思っている。無理をするつもりはないのだけど、今くらいの年齢になると逆に、ちょっと肉体的に負荷をかけるくらいの方が、元気でいられるような気もしている。お給料をいただきながら、筋トレをしているような。

 基本的には肉体労働なので(残念ながらデスクワークもあるけど! 笑)このまま健康的に働かせていただければ、こんなありがたいことはない。

いいなと思ったら応援しよう!

アケミ・リラックス
いただいたサポートのエネルギーを、世界に循環させるよう努めてまいります。