新紙幣フィーバーよりも古い硬貨が熱い!
今日立ち寄ったスーパーでいただいたお釣りの中に、えらく古めかしい五円玉が混じっていた。
「五円」の字体が、力強くてめちゃくちゃカッコいい。肚がすわっていて、どっしりとした落ち着きを感じる。そう感じながらじっくりと見ていれば、稲穂も特別なものに見えてくるから不思議だ。やっぱり、お米は大切にしなければ、とあらためて思ったりする。
これは相当古いんだろうな、と裏返してみたら・・・
昭和25年発行のものだった。御歳なんと、74歳。今日がちょうど7月4日なので、ほんのりとシンクロも感じる。
日本国ではなく、日本國なのも素敵。たまらない。
そういえば、五円玉っていつ頃から製造されているのだろう、と気になって調べてみた。
現在と同じ「黄銅」製の五円玉は、昭和23年から製造されていたらしいが、当時の五円玉には「穴」がなかったそうで。穴が開き始めたのは、昭和24年の途中かららしい。ということは、私の手元に来てくれたこの子(いえ、大先輩です、74歳ゆえw)は「黄銅穴あき界隈」では、限りなく初期モデルということなのである。
すごい方と出会ってしまった。
今、世間は、絶賛「新紙幣フィーバー」真っ盛りである。もちろん、私も興味がないわけではないけど、普通に生きていれば、そのうちお目にかかれるだろうと思って静観している。
だけど、この子・・・もとい、この方は、もし私が今手放したら、おそらく今生での再会はないであろう。大切にしなければ。
とりあえず、撮影のために酢で軽く美白させていただいたが(笑)今宵は一緒に入浴し、丁寧に洗ってさしあげたいと思う。
74年もの間、人の手を渡り歩いていく中で、おそらく入浴なんてほとんどされたことはないと思う。これまでの74年間を、存分に労ってさしあげたい。
私にとっては、新紙幣より、この五円玉と出会えたことのほうがはるかに熱い。もう、激アツ!
興奮しすぎて、なんかもう、どうもすいません(笑)。