洋服には、寿命がある ②
前回、洋服の寿命についてカテゴリー分けをしました。
1,単純に、経年劣化。 → 納得できます。
2,染みや汚れが落ちない。→ 自分の不注意。
3,虫食いなど。 → 管理不行き届き。
詳細は、こちらを参照して下さい。
https://note.com/akemi4hirasawa4/n/nc47926deb29f
さて、今回のテーマです。
「洋服には、もう一つの寿命がある」
私は、断捨離をしている時に気がつきました。
つい最近まで似合っていた服が、色あせて見えたのです。
とりあえず、その服を着てみました。
サイズに変化はない。(数日前に着ていました)
アイロンもかかっている。
汚れやほつれもない。
定番の型なので、流行遅れというわけではありません。
でも、違和感があるのです。
それはなぜなのか。
おそらく、
その洋服がもともと持っていた「パワー」が、
なくなったからだと思うのです。
私たちは、洋服が持っているエネルギーを、着ることで吸い取っていく。
だから、素敵に見える。
逆に、着られた側は、それを失っていくのです。
最高だ、と思った黒のワンピースが、
似合わなくて耐えられない。
さんざん試着して、「長持ちするから」と思い、
それなりの金額を払ったお気に入りなのに、
何となく変で、快適に着ることができない。
それが、服の寿命です。
実質的に傷んでいるとか、価格、色、型、そういったものは、
一切関係ありません。
ただ、その服が終わってしまったのです。
洋服には、色々な役割がありますよね。
暑さを和らげてくれる。
寒さから守ってくれる。
慰めてくれる。
気分を上げてくれる。
勇気を出させてくれる。
見せたくないものを隠す。
見せたい部分を、きれいに彩る。
理想の自分に見える手助けをしてくれる。
洋服に求められている役目が、一つだけとは限りません。
多ければ多いほど、消耗します。
服のパワーが、ゼロになった時。
それが、寿命なのです。
「まだ着られるから」という理由だけでとっておくと、
クローゼットが、死体だらけになってしまう。
どんなに気に入っていても、元には戻らない。
再度、エネルギーの注入は出来ないのです。
ゾンビになった服なんて、着たくないですよね。
そこまでがんばってくれた洋服には、感謝の言葉しかありません。
そして、次のステージに行ってもらいましょう。
傷んでいなければ、別の人に着てもらうことができます。
自分には似合わなくても、
他の人を輝かせるパワーがあるかもしれない。
それは、実際に着てみないと分かりません。
役目を果たしてくれた洋服には、
ありがとうと声をかけて、身の振り方を考える。
寿命が尽きるまで、そばにいてくれたのですから、
最後まで手をかけたい。
そう思います。