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七夕 実は、教訓だった?
こんばんは。
読むこと、書くこと、食べることが大好きな
ひらさわあけみです。
もうすぐ七夕ですね。
まちを歩いていると、笹飾りが風に揺られています。
色とりどりで明るい。
楽しい気分を味わいました。
七夕は「星まつり」。
私が子供の頃聞いたのは、こちらのお話です。
『彦星と織姫という男女の星が、天の川をはさんで向かい合っています。
この2つの星が、1年に1度、7月7日にだけ会えるという言い伝えから、祭りが始まりました。』
とてもシンプルな内容。
その時読んでいた本には、キレイなお姫さまとハンサムで優しそうな男の人が描かれていました。
詳細を知らなかった私は、ロマンチックなシチュエーションを想像していたのです。
恋人同士なのに、1年に1回しか会えないなんて、かわいそう。
悲劇のヒロインみたい。
せめて、会える日が楽しい時間になります様に。
単純な性格なので、そのまま受け入れて何の疑問も持っていませんでした。
よく考えてみると、疑問点が色々あります。
①彦星の職業は?
②本当に恋人同士なのか?
③2人は、どのように知り合ったのか?
④なぜ、1年に1回しか会えないのか?
調べてみました。
①織姫は、天の川の西岸に住む機織りの名手。
彦星は、東岸に住む働き者の牛使い。
織姫は、名前が表しているようにお姫さまです。
彦星は、王子さまではありません。
→勘違いしていました。
②実は、夫婦だったのです。
別居生活をしているのですね。
③織姫の父親である天帝のすすめで結婚しました。
織姫はとても真面目な性格。
機織りに熱心なため、身なりも構わず遊びにも行きません。
天帝は気の毒に思い、良き伴侶を探しました。
そこで見つけたのが、勤勉な牛使いの彦星。
娘の幸せを願い、2人を引き合わせたところ、恋に落ちたのです。
織姫が住んでいる西岸に暮らし始めました。
ここまでは、順調ですよね。
④仲睦まじい2人。
それはそれで良いことです。
でも、弊害が出てしまいました。
2人で一緒に遊ぶのが楽しすぎて、仕事が疎かになってしまったのです。
神さまの着物を織らなくなった、織姫。
→神さまたちの着物は、ボロボロになってしまう。
牛の世話をしなくなった、彦星。
→牛が痩せ細り、病気になって死んでしまう。
怒った天帝は、2人を引き離してしまいました。
悲しみに暮れる織姫。
泣いてばかりで、機織りすることもできません。
見かねた天帝は気の毒になり、条件を出したのです。
真面目に働くこと。
そうすれば、1年に1回会うことを許す。
この会う日が、7月7日。
もっと会わせてあげてもいいのに、と思ってしまいました。
ちっともロマンチックではありません。
真相を知らなかった子供の頃が懐かしい。
2人が一緒に暮らす日は来るのでしょうか......。
✳︎小学館の百科事典で調べました。