白紙
美味しいそら豆が食べたい。
仲間が塩ゆでしたそら豆は、鮮やかで元気を体現したような美しさでした。こちらです。
https://note.com/8787maa/n/n2b85826287f4
見た途端に食べたくなったので、スーパーへ買い出しに行きます。
剥いたものもあるけれど、やはり、さやのままがいいなあ。
地元農家コーナーにあったそら豆を購入しました。
まずは、さやから豆を取り出します。
弾力がある感触も楽しい。
二つに開くと、真っ白なワタ。しかも、ふかふかです。
こんなベッドがあったら、起きられなくなるかもしれません。
このワタは、変化に弱いそら豆を優しく包んでいます。
寒さや乾燥から守る役割を果たしているらしい。
つまり、そら豆は「箱入り娘」なのです。(さや入り娘?)
しかも、葉っぱや根っこから送られてきた養分は、このワタに蓄えられて、そら豆の成長に合わせて栄養を送り込んでいる。
もう、まるっきり、母ですね。
ワタは、外敵から守る防御と、養分の貯蔵庫としての機能があるのです。
ここまで丁寧に育てられたら、美味しいのは当然でしょう。
さやを剥くと、ふかふかベッドに寝ているそら豆がいます。
王子様が眠り姫にキスするときは、こんな感じだったのかもしれません。
薄くて淡いみどり色。
やや黒い筋の裏に爪を立て、そこを起点にして薄皮を剥きます。
固くて剥きにくい場合は、筋の下に切れ目を入れると簡単。
塩とお酒を少し入れて茹でると、くっきりしたみどり色に変化します。
味見をしたら、塩加減がちょうど良く、2,3個のつもりが止まらない。
結局、その場で全部食べてしまいました。
そら豆ご飯とか、海老と一緒に炒めようという計画は、白紙になりました。
お腹が空いている時は、理性が働かなくなりますね。
明日、また買いに行ってきます。