ためし書き
私は文房具が大好きです。
買う必要がなくても、つい売り場を覗いてしまいます。
特にペン類は、メーカーが常に新製品を出してくるので、時間が経つのを忘れてしまうことが何度もありました。
ボールペンや蛍光ペンを見ると、必ずすることがあります。
それは、
「ためし書き」です。
私は、あいうえおとか、こんにちはというあいさつを備え付けのメモ帳に書くことが多く、他のことはあまり書きません。
ためし書きを観察すると、パターンがいくつかある事に気がつきました。
① あいさつ
私もそうですが、朝ならおはようございます、昼はこんにちは、夜になるとこんばんは、と書きます。
② 線や図形
一直線に引っぱった棒線、うねうねしている波線、〇、△、▢など。
③ 絵
見ている中では、これが一番楽しい。
特に子どもが描いた絵は、微笑ましくて気持ちが温かくなりました。
私が気に入っているのは、「絵」です。
ためし書きの目的は、書き心地を確認したり、自分の手になじむかどうかを確かめるためです。
単なる確認作業ならたくさん書かなくてもいいですし、絵を描く必要はありません。
それでも、絵を描く人がいる。
クレヨンや絵の具のように、絵を描く道具として特化しているものではなく、ボールペンや蛍光ペンなのです。
これは、絵を描くのが主に子どもだからかもしれません。
大人はためし書きにそれほど時間をかけないですし、ためし書きをしない人もいるでしょう。
子どもは違います。
「絵を描く道具」として使っているのです。
つい最近も、そんな絵を見ました。
ピンクとオレンジ色で描かれた花束と、「おかあさん、ありがとう」という文字。
母の日のために練習したのだろうと思います。
ためし書き用のメモ帳はいずれ捨てられてしまうのですが、思いのこもった絵を見てしまうと、もったいないと感じました。
今度ためし書きをするときは、絵を描いてみようと思います。
絵心がないので練習が必要かもしれません。
みなさんは、ためし書きに何を書きますか?