今の仕事を選んだわけ②~発想の転換
無料体験のチケットをもらって
美容のサロンというところに始めていくことになった私は
騙されないぞ、という気持ちや
お顔のお手入れの体験という事なので
ちょっとうれしいような恥ずかしいような
そんな気持ちがありました
でも、美容のお姉さんといえば、きれいに塗っていて
とっても口が上手で
うんと褒められて買わされたりするのかな
そんな風にしか思っていなかった私は
サロンに入ってびっくり
「こんにちは~はじめまして」とあいさつをしてくれる
お姉さんたちが、なんて明るく元気で
想像していたきれいに塗っているお姉さんではなく
素肌が美しくナチュラルメイク
いろいろ話をしていくと、前向きで、明るく、人の悪口を言わない
今まであまり見たことのない人たちだったのです
お顔のお手入れの体験も終わり、もちろん無料だったのでお支払いはなく
でも、「もう一回来てみませんか?」の問いかけに
「おいくらですか?」
と聞く私
次回もいただきませんよ
ついついこのお姉さんたちに興味があって
「もう一回だけ来ます」といい
次の日に行きました
バブルの時代だったこともあり
次の日に行ったときにお値段を聞き
とてもじゃないけれどその時の私の手の届く金額ではなく
なぜなら、まだ、相方のほぼ初任給で
親子4人で暮らしていましたから
美容にかけられるお金はありませんでした
もう行ってはいけないのだなと悟り
3回目はいいですと断りました
でもなぜか、又おいでと
お姉さんたちから電話がかかるのです
私はしばらく断り続けました
行ってもどう考えてもサロンの顧客にはなれない
ですが、あの前向きな明るい彼女たちが忘れられず
どうやったら、彼女たちに会えるだろう・・・
そうだ発想の転換!
顧客になれないなら、丁稚奉公すればいいんだ
と考え
「すみません!明日行きますから朝の掃除を手伝わせてください」と
申し出ました
え?????
と、最初は驚いたようでしたが
「わかりました。よかったらどうぞ」
とのお返事
私は、次の日からまだ保育園に行っていない
2歳の下の息子を連れて
サロンの掃除を手伝わせてもらいに通う事になりました
しばらく通ったころ、そんなに来るんだったら
スタッフになってみる?というお声がかかり
晴れてスタッフ側になったのでした
私は、美容じたいに興味があったわけではなく
美容を仕事にしている、しかも、素肌の美容を仕事にしている女性たちが
本当に前向きで、明るく、人の悪口を言わない
そんな人たちだったので
そばにいたいと思ったんです
そばにいたら自分もそうなれるんじゃないかと考えたのです
私がこの仕事を選んだわけは
私がなってみたいと思える人間がこの仕事をしていたからです
自分が、自分の周りに人を増やしたいと思うのであれば
自分自身が、なってみたいと思ってもらえる人間になることが
一番大切だと、改めて思います