見出し画像

退職前に有給休暇を支給してくれない会社と揉めて勝った話✌️

初めまして。

私は人生で人に話すと驚かれるような経験をたくさんしてきました

(実際は皆さんがそういったことに遭遇する頻度と変わりはないのかもしれませんが、記憶力がいいためエピソードトークのストックが結構あります)

様々なジャンルにおいて色々と聞いて欲しい話がたくさんあるのですが、今回は、同じように悩む方がもしかしたらいるかもしれないと思い、少しでも人の役に立ちそうな内容にしたいと考え、このタイトルで書かせてもらってます


❶退職の理由(読み飛ばしてもらってOKです)


先日までとある会社で社内デザイナーとして働いていました

その会社は普通は社内に1人しかいないであろうお局さん(できれば1人もいないで欲しい)が6,7人ほどいて、その中で20代の私がポツンと孤立しているという環境でした

体育会系の社風や他の社員の方と世代が合わないことにより、働くことへの考え方が私と私以外の社員で全く違っていたのを日々肌で感じていました。次第に出社することが苦痛で仕方なくなり、天職だと信じているデザイナーという仕事すら嫌いになりそうになってしまったので、退職を決意した次第です

本当は私自身の体感で言わせてもらうと、いびられたり、嫌がらせされていたような気もするのですが、もう退職したので忘れたいと思います


❷退職の意思を上司へ伝える

3月初めに退職の意思を伝えて退職届を出し、5月末で退職することが決定しました。

新型コロナウイルスが流行りはじめていた頃でしたが、特にそれとは関係なく本当に辞めたかったので3月末にしてもらえなかったことに怒りを覚えるくらいでした(笑)

「そんな甘い考えじゃどこでもやって行けないよ」などという典型的なパワハラ文言(負け犬の遠吠え)も言われたりしましたが、そう思うのであればこんなゆとり教育の申し子のような私を、退職の意思を伝えてから3ヶ月も居座らせ続けるのは矛盾だなと思いましたし、いなくなって困るなら素直にそう言ってもらってもいいかな?という感じですね。ええ。


❸有給休暇取得の意思を会社に伝える

ご存知の通り昨今、私が住んでいる東京ではコロナが蔓延し、4月上旬から緊急事態宣言が出されてしまいました

これが退職までに大きく影響してしまうのですが、実は会社が飲食店を4~50店舗ほど経営する飲食系企業でしたので、コロナは会社の業績に大打撃を与えました。そのため社内のデザインの仕事がなくなり、休業するよう会社から指示され、自宅待機となってしまいます

しばらく休業が続き、4月が終わりそうになる頃に突然、有給休暇が余っていることを思い出しました。もちろん取得しなければと思い休業中の有給休暇取得について自分なりに調べました。そうして得た情報が下記になります

・会社から休業の指示があった日については、後から有給休暇に変更してもらうことはできない

・社員から有給休暇の申請があった営業日については、申請の後に会社の都合で休業になったとしても有給休暇として扱われ、全額の日給が支払われなければならない

・会社の営業日に対する有給休暇の申請を会社が断ることは原則できない

こちらの3点を情報として得たので、急いで行動に出ました

なぜ急いだかというと、その時点で5月6日までの休業指示が出ていましたが、当時のコロナの感染者数の状況を見ると5月7日以降も休業のが延長され理可能性が高いと思ったからです。休業期間の延長を指示される前に有給休暇の申請を行わなければ、申請しても許可が下りない可能性が高いと思ったため、すぐに労務や人事を担当する女部長(お局軍団の一員)に連絡しました

以下がそのメッセージのやりとりの引用(抜粋)になります

----

to 女部長

ご無沙汰しております。明け方です。こんな時期に大変恐縮ではありますが、5月7日以降の退職日までに有給休暇を取得したいと考えているのですが可能でしょうか?


to 明け方さん

お疲れ様です。5月6日以降も休業が延長されることが予想されますので退職までに有給をご利用いただくことは難しいと思います。ご理解お願いします。

----

この返信が来たときまさか断られるとは思っていなかったので、本当に驚きました。それと同時に、それまで会社の上司から言われてきた屈辱的な言葉などが走馬灯のように思いだされ、これは会社の財政が厳しいことが一番の理由ではなく単純に嫌がらせされていると確信した時でした。(実際、同時期に退職することになっていた料理人の先輩は、有給休暇を支給できないとは一切言われていなかったそうです)

私の有給休暇なんて大した額にもなりませんが、このまま泣き寝入りすることが何よりも悔しいと思う一心で相談窓口の電話番号をwebで検索しました


❹会社との戦い〜前編〜

これは単に労働基準法違反の問題なのか、コロナで特別な措置がなされている問題なのか判断できず、どこに相談すればいいのかわからないまま東京都労働局の電話番号を見つけたので、そこに連絡しことの顛末を説明しました

そうしたら案の定、会社が有給を取得させないのはおかしいですねという見解をいただいたのですが、この問題は会社の所在地の管轄の労働基準監督署に相談するよう指導され、労働局との電話は終わりました

指示通りに管轄の労基に電話し、そこでも会社の言っていることはおかしいと言われました

しかし労基の方の説明によると、労働基準法違反というのは支払われるべき賃金が支払われるべき時に支払われなかった時に初めて成立するものなので、5月分の給料の支払日(この会社の場合は翌月中旬)に支払われていないことを確認するまでは労基が動くことはできない、とのことでした

ではどうすればいいですか、とういうことになるのですが、この時私の担当者から指導されたことは下記です

・この件について管轄の労基に相談したと告げる

・労基の見解でも、有給は支給されるべきだと告げられてことを伝える

・休業が7日以降も延長すると言われる前になるべく早く会社の有給休暇申請書(手元にない場合は任意で作成したものでOK)に取得したい日を記入し会社に送付する

この3点をなるべく早く遂行することを指導されました

有給休暇申請書の送付は郵便で内容証明で送るか、メール添付などの証拠として残るものにしてください

私の場合は社内SNSがあったので、全てのやりとりをSNSのメッセージ上で行い、全て念のためスクショで残しておきました

ちなみに女部長からの先程の返信で「5月6日以降も休業が延長されることが予想されます」とありましたが、これは明確な指示ではなく、この段階では5月7日より先は休業指示が出ていない、つまり通常出社であるという認識が妥当だと労基に言われました。そりゃそうなんだけどね!

以下が女部長に再度連絡し、有給休暇申請書を送付した時のメッセージ(抜粋)です

----

to 女部長

先ほどはご返答ありがとうございます。状況は重々承知しております。ですが東京都労働局と〇〇労働基準監督署(担当者は〇〇さんという方です)に相談したところ、休業の指示は現状6日までの状況で、7日以降の有給取得を会社が断るということはできないそうです。念のため、任意で作成した申請書を添付いたします。よろしくお願いいたします


to 明け方さん

先ほども申し上げたとおり、7日以降も休業延長の可能性が高いため、休業中は有給休暇を取得していただくことはできかねます

----

この返信が来た時、なんて話の通じない人と会話してたんだ!時間無駄にしたわ!ここまで話通じない会社(女部長)だったとはな!呆呆呆!という気持ちになり、アホらしすぎて一瞬闘う気持ちが薄れかけました。ですがしばらくしてあまりにもナメられていることに腹が立ち、若い女がどんだけ愚かで無知で無力だと思ってるんだろう…一回話を分らせてやらないと気が済まねぇな…こんなやばい会社に私の権利(お金)をむしり取られて泣き寝入りするのは本当に最もアホらしいぜ…と思い、戦いを続行することを決心しました

会社がこんな状態では何を言っても全く話が通じないので無駄でしかないとわかり、有給取得申請書も出したし、支払われなかった時にまた手を打とう…ということに決め、給料日まで休戦モードに入ることにしました。下記が休戦宣言のメッセージです

----

to 女部長

会社が大変な状況にあるということは理解できました。お騒がせしてすみませんでした。


to 明け方さん

ご理解いただきありがとうございます。引き続きよろしくお願いいたします。

----

有給支給しなくていいとも、支給できないという主張にわかりましたとも言ってないのに、勝手に私が有給支給なしを理解したと受け取ったみたいだけどまあいいや!言ってないし!!て感じですね。自分たちの義務を果たさない上にこちらの主張を都合よく解釈し、そんなんでよくここまで生きてこれたな、若い時に何を学んできたんだろう!本当に困りますね☺️絶対勝ちたいと心に誓いました


❹会社との戦い〜後編〜

そして迎えた最後の給料日ですが、1ヶ月まるまる休業保障のみで有給休暇取得分は全く支給されていませんでした。ほんとお疲れ様

これで労働基準法違反が完全に成立したので、再び労基に電話をかけます

ここから先は

874字 / 1画像

¥ 100

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?