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戸籍と住民票はどう違うのですか?世帯とはなんですか?

 馴染みがない方にとっては、どちらも「市役所でもらってくる紙」という感じで、なにがどう違うのかイメージが掴みにくいですよね。

ひとことで言うと

戸籍は、戸籍法という法律に基づいて作成されるもので、「誰と誰が夫婦で、その子どもは誰なのか」ということを記録したものです。
 そのため、「夫婦とその子ども」を1つの単位として作られています。
 子どもは結婚したりしない限り親の戸籍に入ったままです。
 親が亡くなってもです。

住民票は、住民基本台帳法(住基法)という法律に基づいて作成されるもので、「その人がどこに住んでいるのか」を記録したものです。
 ですので、基本的に単位は一人の個人です。
 「その場所に誰が住んでいるのか」ではないので注意が必要です。

世帯とは?

 家族や住所に関係していそうな法律用語の中で、「世帯」という言葉を日常的によく目にすると思います。

 「世帯」という言葉は戸籍法には出てこず、住基法には出てきます。
 また、他のいろいろな法令にも出てきます。
 興味があれば、e-Gov法令検索で検索対象を法令名ではなく全文にし、「世帯」というワードで検索してみてください。

世帯とは一般的には、「同じ住所に居住し、同じ家計の下で生活する人(たち)」と理解されています。

 世帯は戸籍とは関係がありません。
 住民票とは多少関係しますが(住民票には「世帯主」が記載されます)、住民票上の住所が一緒でも世帯は別ということはありますし、住民票上の住所が別でも同じ世帯とされることはあり得ます。

 世帯は生活保護や児童扶養手当などの公的給付や健康保険など、市民生活に大きく関わる概念です。

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