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夫がオンラインカジノにハマっているようなのです。家計に影響は出ていないのですが、放っておいても良いものでしょうか。

オンラインカジノについては、違法だとかグレーだとか、いろんな情報がウェブに上がっていますので、そういった情報を目にすると家族としては気が気ではないですよね。

処罰の対象になるかどうかという点だけでなく、さまざまな角度から、オンラインカジノに手を出すことの危険性や、家族としてどんな対応をとるべきかを解説します。

※この記事で「オンラインカジノ」とは、海外で適法にライセンスを取得したカジノ運営者の提供するサービスにインターネット回線を通じて日本国内からアクセスしてプレイする形態のものを想定しています。

一番やってはいけないこと

「オンラインカジノ 仕組み」などで検索すると、アフィリエイトサイトなどの「オンラインカジノが合法でないと困る人たち」による情報がたくさんあります。

これらの情報を信じてしまうことは、一番やってはいけないことです。

合法であってほしいという人たち(法律の専門家でない)による偏った情報です。

法律的にも不正確な情報ばかりです。

賭博罪との関係

オンラインカジノをプレイすることは、賭博罪(刑法185条)や常習賭博罪(186条1項)にあたると言われています。

オンラインカジノが合法であるという意見の理由として、運営者側が違法でないのだから参加者側も違法とはならないという見解があるようですが、裁判所は採用しなそうな気がします。

法律的なお話はこちらの法律事務所のサイトで詳しく書かれています。

警視庁もこのように明言しています。

警察は違法性の判断権者ではありませんが、少なくとも警察は動くという姿勢を見せているということは社会的リスクの一つとして重要です。

ちなみに、2016年に検挙されたオンラインカジノのプレイヤーが不起訴処分となったことを合法の理由として喧伝しているサイトも目立つのですが、これは明らかな間違いです。

職場との関係

オンラインカジノをプレイしているということが会社などに知れた場合、懲戒処分の対象になる可能性があります。

警察などに検挙されるリスクよりも、こちらのリスクの方がより現実的かも知れません。

仮に減給や懲戒解雇などとなった場合には、家族の生活に重大な影響を及ぼします。

依存症の場合

依存症と言える程度までハマってしまっている場合には、治療も考えなければいけません。

もっとも私は、依存性があるからカジノがダメだとは思っていません。

妻としてどうすべきなのか

まずは、正確な情報に基づいて、このままオンラインカジノプレイを続けることが家族に及ぼすリスクについてしっかりと夫さんと話し合いましょう。

依存症が疑われる程度なのであれば、一度専門の医師に診てもらいましょう。

もし夫が怒り出したり、部屋に閉じこもったり、話をはぐらかしたりして話し合いにならず、あなたの不安が解消されないのであれば、離婚に向けて準備すべきです

夫婦にとって重要なのは、オンラインカジノが違法かどうか、処罰されるかどうか、会社から処分を受けるかどうかではありません(それはそれでもちろん問題ですが)。

夫があなたの不安に向き合っていないということが重要なのです。

妻が不安を抱えているのにそれに向き合わないというのは、あなたのことを大事に思っていないということです。

小さな違和感を無視してはいけません。

なお、配偶者の犯罪は離婚原因になり得ます。

ただし、事実関係によって法的判断は変わってきますので、早いうちから専門家に相談し、助けを借りることをしてください。

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