パリーフタマタクワガタ マレー産 WD~2サイクルの飼育記録
※当時のメモや画像を参照して書いた記事になります。
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WDペア購入
2019/06/07
ネット注文して到着
学名:Hexarthrius parryi paradoxus
サイズ:♂67mm ♀40mmUP
産地:マレーシア キャメロンハイランド
販売店:ビートルライフサポート・プラス
価格:¥5,980(税込・送料別)
スマトラ・マレーに生息しているパリーフタマタの亜種パラドクサスです。
セアカフタマタの名前でもお馴染みですね😊
かっこいいのは間違いないんですが、良くも悪くもスマトラ産が安価で大量に入荷していて、わざわざブリードする気は起きない…というのが正直なところです💦
昔から好きなクワガタではあるので「一回くらいやってみるか」と考えながらBE KUWA 39号(古い方のフタマタ特集号)を読んでいると、マレー産の方が個体変異の差が大きいと書かれていて、まず最初そこに興味を持ちました。
そしてマレー産の一番の良いところは別種の心配がないことです。
スマトラ産はマンディブラリスやリノケロスと♀の同定が難しくて、羽化したら別種だったというのはあるあるですし、現地で既に他種と交尾していて、いわゆるキルヒナーやアンドレアスが羽化する可能性もあります。
マレー半島の方ではフタマタはパリーだけなので、WDでも安心してブリードできます。
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産卵セット~割出
2019/06/08
入荷が3週間前なのですぐに産卵セット
ケース:セパレートケース大
マット:くぬぎ産卵マット(オオクワキング)
産卵木:カワラ植菌材 1本、クヌギ 2本
2019/06/14
青カビ発生のため材を洗って、ちょうど菌糸交換で出た食痕を材にかけました。
2019/06/23
まったく産卵の気配がないので、セット中断して♂のケースに移動
すぐエサ場で交尾が始まりました。
2019/06/24
ゼリーから離れたので♀をセットへ戻す
2019/07/05
新しいクヌギ材2本と交換
2019/07/17
ちょっとだけ齧った材をチェックすると卵3個ありました❗
2019/08/16
保管しておいた1本目を割出
初齢6
2019/08/26
新しくコナラ材を1本追加
2019/09/06
2本目から初齢7・卵2
2019/10/03
最後の割出
材4本合わせて幼虫8
2019/10/22
♀親死亡
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WF1幼虫飼育~羽化
菌糸に入れるまでの一時保管中に初齢4匹がブヨブヨ病で死んでしまいました😔
特にヒラタに多い症状ですが、ノコギリやフタマタでもまれに出るようです。
主に北斗恵栽園のタダノヒラタケで飼育しました。
菌糸に適応できない幼虫が数匹いて、成長が極端に遅くて小さいままでしたが同社のマットに移すとどんどん大きくなりました。
♂7・♀9が羽化しました。
詳細データが残っていないので次期親虫ペアのみ載せます。
♂♀とも最大個体を手元に残しました。さらに♂は一番体色が赤い個体です。
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バクテリア材準備~ペアリング
2020/10/22
♀後食開始
2020/11/04
♂後食開始
2020/11/10
産卵木の仕込み
ケース:クリーンケースXL
マット:産卵一番(新品・無加水)
産卵木:コナラ 4本(加水&乾燥約一日)
ちょうどヒラタの状態の良い食痕が出たので材全体に擦り付けてから、カビが生えないよう材の周りをマットでしっかり詰めて埋め込みました。
コナラ材はヤフオクで質の良さそうなものを見つけて箱買いしました。そのままでも程良い堅さでした。
2020/11/30
念のため♂アゴ縛りして同居開始
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産卵セット~割出
2020/12/08
産卵セットは仕込みの状態からマットを半分ほど取り除いただけです。
材にカビは一切無く、適度に柔らかくなっていました😄
23℃前後で管理
2020/12/19
セット直後から産卵したと思われる部分が日に日に増加✨
2021/01/01
もう産む場所がなくなってきたせいか、♀親を頻繁に見かけるようになりました。
2021/01/03
新しいバクテリア材2本の新セットに移動
2021/01/20~21
♂のケースに移して追いがけ
2021/02/01
1セット目割出
初齢10・卵4
材4本のうち1本に集中し、他3本からはわずかでした。
4本どれも同じような見た目で触った感じも悪くなかったのに意外な結果でした。
人間には分からない何か違いがあるんでしょうね🤔
新しい材2本追加して再セットしました。
2021/03/01
2セット目割出
初齢19・卵11
今度は材2本ともまんべんなく産んでいました。
割出後のまだ使えそうな材3本集めて再セット
2021/03/29
3セット目割出
初齢7・卵4
2021/04/26
ラストの4セット目割出
初齢6
のち取りこぼし幼虫2追加
残念ながら回収した卵は一つも孵化しませんでした。
それでも44匹なら大成功だと思います🎉
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F2幼虫飼育~羽化
初期と蛹で数匹落ちてしまいましたが、♂16・♀16が無事羽化しました。
F2はしっかり飼育データを残しておいたのでピックアップして紹介します。
♂は親超えできました🙌🙌
唯一40g台に乗った個体もいましたが、交換後すぐ蛹室を作り始めてしまって伸びなかったです(´・ω・`)
赤色が強い♂を親にした影響か、赤い個体が多数羽化しました。♀は普通でした。
休眠期間について
羽化後は通常2~4か月程度で後食します。
ただし、蛹化・羽化前後の管理温度が低い場合(うちでは18℃前後)は休眠期間がかなり長くなりました。後食時期にも個体差が出てばらつきました。
例えば2020年3月下旬に羽化したWF1♀は10月になってようやく後食しました。
また、F2個体でも2021年11月~翌年2月に羽化した♀たちを3月頃まで低温管理すると、後食開始が7~8月になりました。
最長で11月中旬羽化の♀の後食が8月でした。
温度を上げてもすぐには活動を始めないので注意が必要です。
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飼育を終えて
今思うとコロナ禍前にWDから始められてラッキーでした🎵
ディディエール、モセリ、フェモラリス、コーカサスあたりはマレー便で大体いつも見かけるメンツですが、パリーフタマタはたまにしか入ってこないし数も少ないです。
85mmUPの大型個体を複数羽化させることができて、改めてパリーフタマタの魅力🌟を感じました。
人気の高い亜種エロンガトゥスは鮮やかで綺麗ですが、パラドクサスのマッシブでいかつい感じも甲乙つけがたく、やっぱり良いなと思います😎
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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