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親の陰が子の陰を強化する
私たちが輪廻を繰り返しているのは、陰が循環しているからだと言えます。陰とは何かと言いますと『劣等感』であり『月星座』で表わされている性質という事になります。
親が強い劣等感を持っていると、自分の子で劣等感の埋め合わせをしようとします。その埋め合わせしようとする際の言動が、子の劣等感を強化するのです。
月星座の作用を見破らない限り、本来の自分の人生を歩む事ができないので、見破らなければならない環境に周波数的にピタッと一致する事で、魂が宿るのではないかと思うのです。
私たち親は子供に『自分自身が幸せだと感じる人生を歩んでほしい』と思っています。子供の幸せのためにいろいろと考え、勉強を頑張らせたり、習い事をさせたり、社会のルールを教えたり、いろいろな面で頑張っているのです。
それも大切な事だと思います。知識を身に付ける事は本来楽しい事でもあるし、実際に日常生活の中でも役に立つ事はたくさんあるからです。
でも本当に手ごたえのある自分らしい人生を子供に歩んでほしいと思うなら、まずは、親が自分の劣等感が何かを知り、それを晴らす道具として子供を用いてないかを確認する事が重要だと思います。
親の劣等感の埋め合わせを、それ程受けずに育った子供は、必要以上に劣等感を抱く事にはならないのです。劣等感の影響が少なければ、本当の自分の人生を獲得しやすくなるからです。
子供のために…という親の思いは、本当に子供のためになっているのか、これは本当に真剣に考えるべき問題だと思います。子供のためにという思いが、子供の自尊心を殺してしまっている事が本当に多いように思うからです。
親の劣等感は時に子供の心を殺します。「あなたは、あなたで生きてはダメなのよ」と教えられて育つようなものなのです。そんな教育に何の意味があるのでしょう。何のための命なのでしょう。
このような教育からの脱皮が、月星座からの卒業とも言えるでしょう。
でもほとんどの人が月星座の人生を送っているのです。そして代々劣等感が連鎖しているのです。
この連鎖を止めるためには、自分の劣等感を自覚し受け止め、自分自身で解消していく事です。それは自分自身でしかできない事です。それができる親は、子供に『自信』というどんなものにも変えられない、永遠に価値あるものを与えてあげる事ができるのではないかと思うのです。