“エイジングの人”
朝、服を選びなら、ふと思ったこと。
“エイジングの人”だな、ニック・ロウは。
フェイバリットだということで、幾度もあてているアーチスト、ニック・ロウ。
僕が知ってからも、随分と時間が経ちました。
近年では、年齢を重ねたなという印象だけれど、新しいアルバムを出し続けています。
かつて、僕がライブで観た風貌とは違うし、サウンドもひと味もふた味も違う。
“アンチエイジング”という言葉がありますが、
ニック・ロウさんは、ひとことで言うと“エイジングの人”。
ニック・ロウは、幅広い音楽を盛り込みながらも、“ロックンロール”音楽を作り、演奏している人。
僕が知った80年代後半は、バリバリのロックでギンギンのギターサウンドでした。
たぎるような勢いがありました。
✤
多くのロック・ミュージシャン達もだいぶ年を重ねました。
円熟という言葉では言い切れないところなんですよね。
僕は、以前より、もっとニック・ロウを聴きたいと思うようになりました。
なんというのか、昔の彼や彼のサウンドとは違うですが、“今を鳴らしている”。そう感じる。
枯れていく姿も、味わいがあるなと思えるですよね。
「これはどうだい? こういうのも良いものだろう?」
そんなメッセージを受けとるんですよね。
御年75歳。今を鳴らす。