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“エイジングの人”

朝、服を選びなら、ふと思ったこと。

“エイジングの人”だな、ニック・ロウは。

フェイバリットだということで、幾度もあてているアーチスト、ニック・ロウ。

僕が知ってからも、随分と時間が経ちました。

近年では、年齢を重ねたなという印象だけれど、新しいアルバムを出し続けています。

かつて、僕がライブで観た風貌とは違うし、サウンドもひと味もふた味も違う。

“アンチエイジング”という言葉がありますが、
ニック・ロウさんは、ひとことで言うと“エイジングの人”。

ニック・ロウは、幅広い音楽を盛り込みながらも、“ロックンロール”音楽を作り、演奏している人。

僕が知った80年代後半は、バリバリのロックでギンギンのギターサウンドでした。
たぎるような勢いがありました。


多くのロック・ミュージシャン達もだいぶ年を重ねました。
円熟という言葉では言い切れないところなんですよね。

僕は、以前より、もっとニック・ロウを聴きたいと思うようになりました。

なんというのか、昔の彼や彼のサウンドとは違うですが、“今を鳴らしている”。そう感じる。

枯れていく姿も、味わいがあるなと思えるですよね。

「これはどうだい? こういうのも良いものだろう?」

そんなメッセージを受けとるんですよね。

御年75歳。今を鳴らす。


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