黙示録「1」楽園。
酒池肉林を与えられるとさぞや。
極楽至極でしょう。
でも、手に余る物は身を滅ぼす。
それが、いくら徳の高い行いでも・・・。
己のコントロールを離れたモノは、全て悪となりうることを知っておいて損はない。
一番、気を付けなければいけないのは、気配を感じ損ねた時。
『寝首を搔かれる。』
気配を消すのは、究極。困難・・・。
ならば、味方?幸せ?欲するモノ?と変化して、近寄られたら自分の間合いを奪われる。
だが、尚!狡猾な物は、間合いを奪われたことにすら、気が付かないほどに巧みに入り込む。
簡単に言えば、楽園とは羽目を外したくなるように、くすぐるじゃないですか?
異性にうつつを抜かしたり。昼間から酒をあおりたくなったり。好きなだけ美食にふけったり。
そうすると、人は秩序を失い。
おおらかな心と寛大な精神を手に入れた気になる。
そして、だんだん罪を定量化していき上下を付ける。
すると・・・。
これぐらいなら。これぐらいなら。と、見過ごすようになる。
そう、見過ごしてはならない物が分からなくなる。
気が付けば自らで、酒におぼれ。品性にかけ堕落し。身体、精神、魂が毒され・・・。
自らで、朽ち果てる。
それが【楽園】
東洋人は、気がふれたように自分を律するのが好きだ。
戒めるのも好き。恥じたり、後先を考える。
日本人は手ごわかった。
だが、全てを奪い。焼け野原にし。血縁。ご縁。忠義。等を奪い。
「物」を与え「便利」を教えた。
そしたら、どうだ?
己で腹を切る日本人は居なくなった。
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