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自分にパワーをもたらすのびのび開放姿勢

色々な人の性格と体型を見たときに、人の性格と体型は関係がありそう?と思う人も多いのではないでしょうか?
私が大学生の時に、クレッチマーの性格類型論というのを心理学の授業で聞いたことがあります。
クレッチマーの性格類型論とは人の性格や気質と体型との関係を説いたもので、
例えば、太った人は循環気質、躁鬱気質という性格気質があり、人に対して社交的で、融通が効くというものです。

正直、心理学の授業でこのことを聞いた時に「えー?そうかな?」と疑問に思いました。話している教授自身も、「この性格類型論が正しいと思わない人も多いかもしれませんが…」と話してたのですが?!

それでも、性格類型論とまでいかなくとも、
最近、心理学の研究では、のびのびとした姿勢が、人にパワーを感じさせ、ポジティブな思考になるホルモンも分泌されるということがわかったのです。

どんなポーズだったのか?面白いですよね!
次に、その研究について書いていきます。

パワーを強く感じさせる姿勢はのびのび姿勢!

心理学者 D,カーニー、A,カーディ他1名の研究者によっておこなわれた研究では、研究者たちはまず
「人はパワーを感じていると身体を大きく広げた姿勢を取りやすく、パワーのなさを感じていると縮こまった姿勢を取るのではないか?」という仮説を立てました。

そこで、実験参加者たちを2グループに分け、
のびのびとした姿勢を取るグループの人たちには
(両腕を前に広げて机の上に手をつく、椅子に座って、頭を抱え両足を机の上にのせる)などの、よく映画の中で会社の社長がとりそうな開放的なポーズを

縮こまった姿勢を取るグループの人たちには
(椅子に座り両手を組む、立って腕を組んで、両足首を交差する)などの萎縮的なポーズ

を取らせて、心理的、生理的に変化があるかを調べたそうです。

その結果
心理的には、のびのびと開放的なポーズをとった人たちは、縮こまった萎縮的なポーズをとった人よりも、パワーを感じることがわかりました。
また驚いたことに
生理的にも、パワーを感じる姿勢をとった人たちには、テストロステン(優位性と関係するホルモン)の増加
とコルチゾール(ストレスと関連するホルモン)の減少

があることがわかったのです。

開放するボディーランゲージがパワーをもたらす

ここでいうのびのびとした姿勢は偉そうでそんなポーズを他人の前ではとりにくいなあ〜と思う人も多いでしょう。私もそうです。
面接や交渉の場で実際にそんなことをしたら、かえって逆効果でしょう。
でも、ここで面白いと思うのは、のびのびとした姿勢を取るだけでパワーが感じられるということです。
例えば、
落ち込んでしまった時、頭の中で切り替えができない時に、思い切って伸びをしたり、偉そうなポーズをとったら気持ちが前向きに変わりそうです。

また、電話をしていて、相手が見えない時などに、偉そうな姿勢で話せば、自信を持って話せるかもしれません。

腕を伸ばしたりなど、体の一部分を開放的に使うことで、仕事の面接や人との交渉でものびのびと自己表現できそうです。

まとめ

クレッチマーの性格体型論でもわかるように、人の体型と心理は関係あるのではという考えは昔からあったようです。
その性格体型論はちょっと懐疑的ですが、この研究結果は、色々な場面で利用できそうです。
面接や人との交渉、人前でプレゼンする時などの姿勢、ボディーランゲージなど試してみたいですね!

参考文献

影響力の武器 戦略編 S.J.マーティン,ロバート,D,チャルディーニ著




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