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僕らは逃げることなく種をまき生き続ける

今朝から東京には、冷たい雨がたくさん降っている。
日本中のコロナ災害は甚大だ。

沢山の人が仕事を失った。
沢山の人が暮らしを破壊された。
沢山の人が今も困っている。

子どもたちも、勉強も遊びも大変だ。
人生がかかる受験も大変なことになっている。

僕は、心の中に涙を流れることを感じている。
冷たい雨のように次から次と悲しみがわきだしてくる。

この災害はウイルスがきっかけだった。
けれども、それを見て拡大したのは人間だ。
日本では、人災の方が大きかった。

医療崩壊なんてしていなかったのに、
冬の感冒ウイルスの一つの変異体にすぎない
コロナウイルスのために、
我慢させられた人
外来に行けなくて薬がなくなった人
手術を延期させられた人
紹介されたものの総合病院を受診できなかった人
必要な処置が受けられなくて重症になった人
大切な人に会えなかった人・・・
コロナを理由にした困窮の方がはるかにたくさん生産された。

恐怖で外に出られない人、
自粛警察や、マスク警察など相互監視まで始まっている。

どうしてこうなってしまったんだろう?
誰がどう指示して、こういう結果になったのだろう?
だれが、こんな社会不安が蔓延する世の中にしたのだろう?
どこにも私たちを襲ってくるウイルスなんてもういないのに。

調べたい、とおもう人もいるかもしれない。
それはもう不可能だ。

まず、その記録が破棄された。
そして今日、指示したチームは解散した。
予想されていたことだった。
どこにも何も無くなってしまった。
僕らに指示を出した人々、記録、すべてが霧となって消えた。

だから、僕は何も問わない。
時間のムダだ。僕の仕事でもない。
そういうものだからだ。

彼らは、やることをやり終わったから、
計画通り解散した。
それだけのことだ。
彼らは、やり尽くして充実感に満ちているだろう。

そして、僕らの前には
国民のわざわいと借金だけがはっきりと残された。

僕らは人生から撤退することはできない。
僕らは生きるために働かないといけないから、
彼らの仕事のように終わらせることはできなくて、
撤退して解散することもできない。

自分の人生や暮らしから逃げ出すことはできない。
家族を守らなくてはならない。
雇用を守らなくてはならない。

この焼け野原を生きていかなくてはいけない。
彼らのようにやるだけやって、
逃げ去ることはできない。
ましてや恐怖の大きさと交換された大量の補助金を手にすることもない。

僕らには、暗闇がつづくのだろうか・・・

いや、違う。
希望を持とう。

僕らは、荒廃させられた土地を耕し
また豊かな土地によみがえらす力をもっている。

みんなで一つずつ、種を植えていこう。

何回焼き尽くされても、
何回でも種を植えよう。

心の中に涙が流れつづけても、種を植え続けよう。
嘆いて立ち止まる代わりに手を動かそう。

僕は、このコロナ災害で困っている人、
悩んでいる人、怯えている人を最初からずっと励ましてきた。

間違った楽観主義は絶望しか生まないから、
医学的ファクトに基づいて情報を提供し続けた。
沢山の真実を教えてくれた仲間たちもいた。

同時に、僕らは人々を守る実務作業も続けた。
コロナを機会に失職しそうな人を他の医師と協力して守り続けた。

焼肉や蕎麦や居酒屋さんなど飲食の人も
パン屋さんもスーパーの人も、
運転手さんも、会社経営者さんも、たくさん励ましてきた。

海外に帰る外国の人々もサポートし続けた。
もともとのふるさとでは鶏や牛を飼っていたり
農園をもっている素朴な人々だった。
機会があったら、日本にまたくると言ってくれて握手してくれた。

不安な人に、相互監視が必要ないこともお伝えしつづけた。

冷たい雨のように降り注ぐブラフと恐怖の銃弾から
クリニックやサイバースペースで人々を守り続けた。

これからもみんなを励ましながら、
僕自身が励まされながら生きていこうと思う。

冷たい雨のように
つぎからつぎへと新しい「恐怖の素」が大量に投下されても
おびえないで生きていこう。

日本では、おでかけしても、
お店に食事に行っても、
買い物に行っても、
仕事に行っても、
子どもと遊びに行っても大丈夫だ。

人間らしく、いきいきと元気に暮らそう。

力を合わせてがんばろう。
みんなで信頼しあって頑張っていこう。

降ってくるタダでもらえる大量のお札には毒がある。
自分で耕して、自分で育てて、自分の命をつなごう。

負けないで、種をまいて
お日様のもと、青々と育つ草原を広げていこう。
豊かな大地によみがえらそう。

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