やりたいことは何でもできるんだ。ただ、何も壊しちゃいけないよ
小さなデモに参加していた子供が、警察をこわがりました。
あなたは私たちを撃とうとしているの?
その答えが、素晴らしい。
「君たちは抗議していい。騒いでもいい。やりたいことは何でもできるんだ。ただ、何も壊しちゃいけないよ」(courrier Japon 6 23より引用)
彼は警備中に普段からいつもそうやって考えていたから、
小さな子供の鼓動がきこえるぐらい
膝をついて彼女に顔を近づけて
真摯に、まじめに、まっすぐに瞳を見つめて
警察官はとっさに答えることができたのだと思う。
あなたたちが抗議するのは当然だ
子どもは、なりたいものになる自由がある。
ただ、世の中のものを壊したり
人をきずつけるのはよくない。
僕らが君たちをまもっているように と。
人種のせめぎあいを解決する力は人類にはない。
別な警察官が子供に
”この狂った世界があなたにたくさんのものを
おしつけてしまっているんだから”と話している。
それは彼女の諦念のひとつ。
けれど、お互いを傷つけあわないで
共存していくことはできる。
人間同士もそうだし
他の生き物たちとも
自然界ともそう
人間の存在、つまり
観察した気になっている自分たち自身すら
観察対象におもっている自然の一部にすぎない。
もめごとなんて、小さなことだ
そういった哲学を
行動で示したのではないかと思う。
そういったことに人は心を動かされる。
静かなさざ波のように。