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勝ったと思ったものは次の瞬間消え去る幻。一時的な変化に過ぎない。

今日僕は、将棋の羽生善治さんの名言を見つけた。

”何かに挑戦したら確実に報われるのであれば、誰でも必ず挑戦するだろう。

報われないかもしれないところで、同じ情熱、気力、モチベーションをもって継続しているのは非常に大変なことであり、私は、それこそが才能だと思っている。”


優勝や勝ちゲーム、圧倒的勝利などに人の目は集まります。
寄らば大樹の陰のような気持にもなる。
でも、本当はそんな樹はどこにもない。
勝ちも負けも一時的な変化の産物に過ぎない。


一人一人が自信がないから、
群れて弱く見える人をたたき
あるいは代わりの人にやっつけてもらって
自分や自分のチームが勝った気分を幻として味わう。


そんなことして自己満足しても、
すぐに
弱くて役にたたない自分に戻ってしまう。
自分の強さでなかった分、現実の自分に直面すると
前よりも悲惨さを強く味わうだろう。

人任せとは、そういうことだ。


一方で、独りであっても努力を続ける人もいる。
正しくても少数だと、集団にはじかれやすいかもしれない。
でも、判る人にはわかる。

大きな騒ぎの中でも、
社会のために地道に努力を続ける人を僕はみてきた。

大騒ぎに乗じて、火をつけて喜ぶ人のなかで
大儲けに奔走する医療者や科学者を含む人々の中でも
軸足を持つ人はブレなかった。
いいお医者さんもたくさんいた。

そういった人たちはキラキラと碧く美しい光を放っていた。
彼らは、社会を守った。
僕は忘れない。

未来、そういった人が世の中を背負っていくだろう。

僕は、そう思う。


今日は、新しい楽しい本の作戦会議の日だ。
皆で努力を続けて、落ちこぼれそうになっている人を支える
新しい誰も見たことが無い本を生み出そうとしている。

独りでできないことだから、
協力して仲良くやっている。


彼らのために、僕は今朝、プレゼントを買った。
彼らの事を思って、皆で食べられるおいしいビスケットを買った。

ビスケットの表紙のように、
必死なウサギに追い付かれても、
楽しそうな冴えない速度のカメでありたいと思っている。

のんびり歩けていれば、
バカにされるような速度でも歩き方でも
前に進んではいるし、
いろいろな風景は全速で走るウサギよりゆっくり味わえる。

道草をくってばかりいた3人の王子のように、
セレンディピティにも出会うだろう


報われる報われないではなく、
非認知能力として努力を続けることが大切だ。

勝利なんて、時間経過の一時的な変化の一つに過ぎない。

次の瞬間には、態勢が逆転していることなんて良くある。だから、継続して努力することが重要だ。

僕はそうとしか生きられない。

ご褒美も、たまにやってくる。

それでいい。
少し大人になってそう思えるようになった。

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