イジメられたわけではない、むしろ助けてくれたネアカな人気者を殴りたいから総合格闘家を志す。漫画『レッドブルー』が面白い
最近読んでいる漫画でお気に入りは、週刊少年サンデーで連載している「レッドブルー」である。
「史上最も”暗い”主人公による、新時代のスポーツ一代記開幕!!」
第一話の煽り文にはこう書かれている。
格闘をテーマにした少年漫画の主人公は、明るく能天気なキャラクターが通説だろう。イジメられていたとしても、性格が良かったり、正義感をもった人間が多い。(そうでないと好感がもてないから構造として仕方がない)
一方、週刊少年サンデーで連載している漫画「レッドブルー」の主人公:鈴木青葉はそうではない。
幼少期から喘息持ちでイジメられやすい性格の鈴木青葉は、いつものとおり校舎裏でイジメられていると同級生でMMA(総合格闘技)のスーパールーキーとして脚光を浴びる赤沢拳心に助けられる。
青葉は「またイジメられないように俺が鍛えてやるよ」という拳心のおせっかいを受け、幼少期からずっと拳心のことを苦手であったことを意識し、拳心のことを一発殴りたいとMMAを目指す。
この後、青葉が入門することになるシャークジムの時和代表はMMAを下記のように表現する。
「殴ってよし、蹴ってよし、投げて締めて極めてよし」
「あらゆる攻撃が許される最も自由度が高い格闘技」
「人間殴って、関節極めてへし折って、それで歓声が上がるスポーツがどこにある!!」
頭のネジ2・3本ブッ飛んでねーとできねーんだよMMAは。
テストスパーを終えた青葉は
「MMAで僕が拳心くんの顔を、悔しさでぐちゃぐちゃに歪ませたいです!!」
と言ってジムに入会する。
そんな少年漫画の主人公らしからぬ人物が活躍する漫画『レッドブルー』は2024/3/18に最新9巻が発売される。盛りに盛り上がったMMA甲子園編の終幕となる。
気になった人はサンデーうぇぶりで今なら1巻分を無料一気読みできるので、ぜひ読んでみてほしい。
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