自叙伝風小説43最終話
「初めてライブトーナメントで優勝できてね。相手もすごく強いし今もランキングに出るようなプレイヤーだったから嬉しかったよ。その二つもあって僕の大きな自信になったんだ」
小さな大会ではあるんだけどね、と謙遜するアカヤギに倉田は大きく首を振った。
「海外に挑戦して優勝したんですよ!もうそれで十分すごいですって!」
恥ずかしそうにありがとね、と返すアカヤギは当時を思い返すように頷いていた。
「そのまま祝勝会して、仲間内で祝ってもらった時もやっぱり嬉しかったよ。僕は成し遂げたんだって。