疲れた社畜にとって『ポケモンコンシェルジュ』には夢が詰まってる
お風呂に浸かってぐっすり寝たきうじつで回復したところで、Netflixの『ポケモンコンシェルジュ』をやっとこ観れました!!
全4話で構成されてるポケモンコンシェルジュ。疲れた社畜にはミルキーのように甘くてとろりと溶ける癒し空間でしかなかったです…。
南の島にあるポケモンリゾートで新たにポケモンコンシェルジュとして働くことになった主人公・ハル。ハルの主な仕事は、リゾートに訪れたポケモンのお世話をすることです。…が、着任初日に言い渡されたのは、“お客としてリゾートを過ごすこと”。前職の名残もあるのか、自分なりの仕事をやろうとするも言葉の通じないポケモンたちに出来ることはなんなのか分からず出鼻くじかれますが、日に日にリゾートでポケモンたちと過ごすことによってハルがポケモンコンシェルジュとして成長する過程が描かれていきます。
日々、社会に振り回されて疲労困憊な社畜にとってポケモンリゾートは楽園で、生まれてこの方ポケモンで育ってきた私にとってはあまりにも羨ましい空間でしかなかったですね。
まずは、ポケモンリゾートのゆるふわな職場環境が社畜には突き刺さりました。ハルの着任初日に言い渡されたのは一日ポケモンリゾートのお客になることなんですよ!?新人に出来ることなんて確かに限られますが、即戦力を求めてるのではなくじっくりポケモンコンシェルジュとして育てる気概を感じられます。
お客としての目線を持つことは大事ですし、お客様の求めてることをご提案するのがポケモンコンシェルジュです。ポケモンによって性質も異なりますし、心だってあります。マニュアルでは通用しないことばかりではあると予想されますが、じっくりコンシェルジュとしての経験を積めばいいんだと言われてるような気がして自分の事のように安心しました。
ハルはしっかり者だから何かしなきゃ…!とか上司に報告するにはきちんとした資料みせなきゃとか形ばった態度をとることが多いですが、ハル自身がどう思ったかどう考えたかを尊重してる場面もあってなんていい職場なんだと日曜日を憂いました。
それと住宅と職場がものの10秒で着くところももう理想です。
社畜にとってもう既に夢のような空間ではありますが、ポケモンで育ったオタクにとってもまさにドリームが詰まりすぎてる空間だなと思った次第です。
まずポケモンの質感ですよ。
ポケモンたちを1コマずつ動かしながら命が動いてるように見せるストップモーション・アニメーションによって描かれたこそ得られたポケモンの解像度にビックリしました。
ピカチュウもカイリューもコダックも毛並みのようにふわふわとしつつもミズゴロウは思った通りにつるつるしてる感じが目に見えて分かることにテンションがあがります。どうしてもゲームの画面だけでは質感が分かりにくい部分があったのですが、ポケモンと共存してる世界ではこれが当たり前なのだとゾクゾクしたんですね。
それに、同じポケモンでも性格が違うことも改めて身に染みたというか、とにかく総じてビッグラブが溢れました。
4話ピカチュウは、人見知りで声の小さい大人しめで、よくイメージされる「明るくて元気!!!」を覆すようなそんな子でした。そのほかにもポケモンリゾートで過ごすにつれて帰りたくないとただをこねて石垣ですねるゴローンなど、「やっぱり性格はポケモンそれぞれなんだ!!!」となりましたし、分かれば分かるほどに「命がある!!!!」とリアルさにも触れられたんです。
全4話とサクッと見れてしまう、漫画の『ポケットモンスターSPECIAL』のように登場人物にもポケモンにもバックグラウンドが重めというわけでもない作品ではあります。しかしハートフルにストーリーが展開される分、よりポケモンとの生活をリアルに感じさせられる点においては、たまらない作品になったように思えます。
ポケモンGOやポケモンスリープなどリアルタイムに即したコンテンツ展開が目立ってきたので、また新たにポケモンを身近に感じられました。
疲労困憊な社畜にとって『ポケモンコンシェルジュ』には夢が実現するんではと思ってしまいますし、長年の夢であるヤドンとフシギダネと暮らすのもそうとおくないんじゃないかなかと真剣に考えております。