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オーバープリントの設定と挙動

オーバープリントを設定しない場合(ヌキ)

通常、2つのオブジェクトが重なった部分は、上(前面)にあるオブジェクトによって下(背面)にあるオブジェクトが隠されます(この状態を「ヌキ」ともいいます)。

そのため印刷時には、下にあるオブジェクトの領域は重なった部分が型抜きされたような形状になります。

サンプルデータを「分版プレビュー」で確認したもの(分版状況)。
2つのオブジェクトが重なった箇所は、テキストオブジェクトのカラー指定だけが印刷され、C100のオブジェクトは文字で型抜きされたような形状で印刷されます。

オーバープリントをオンに設定(ノセ)

オーバープリントは、この重なった部分に対しての製版指定(処理)で、「ノセ」とも呼ばれます。

下図「オーバープリントオン」では、K100(C0M0Y0K100)の文字に対してオーバープリントを指定しており、C,M,Yの各版は下に重なったオブジェクトの版指定が活かされます。

今回の作例では、テキストオブジェクトにオーバープリントを適用した時の分版状況を確認すると、テキストのカラーはK100=C0M0Y0K100なので、下にある長方形のC版の指定がそのまま活かされて(反映されて)印刷されます。

テキストオブジェクトにオーバープリントを適用すると、テキストの印刷時のカラーは、長方形と重なった部分と重なっていない部分で変わります。
その結果、テキストの下に長方形の形状がうっすらと見えたような印刷結果となります。

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