未来っていつですか
私の人生には、もう手に入らないし今はもういらないけれど、あの頃の私に必要だったものがたくさんある。
キラキラの鉛筆。
じゃらじゃらした筆箱。
ブランドの洋服。
お弁当のから揚げ。
おやつのさけるチーズ。
ジュースという飲み物。
夜9時以降のドラマ。
友達とのお泊り会。
新しいゲーム。
どれも今の私にはもう必要ないのに、いつまでも心に引っかかってる。
こんな想い、抱えていても重たいだけだし、誰かにぶつけるようなものでもないので、自分でうまいこと消化するなり、捨ててしまうなりしたいのだけれど。
「鉛筆なんて書ければいい」
「筆箱だってシンプルでいい」
「服は汚すから安くていい」
って、自分を無理やり納得させていないと、私が可哀そうだった。
「そのおかげで、大学まで卒業させてもらった」
って、自分を無理やり納得させていないと、親に申し訳なかった。
でも、結局大学で学んだ分野の仕事は辞めてしまった。
もうニート生活も1年になろうとしてる。
大学では友達ができなかった。
免許を取るためだけに毎日2時間かけて通った。
一言も声を発さずに1日過ごすことなんてザラだった。
高校では心が折れた。
私なんかには何をしても無理だって思いに支配されて、勉強を辞めた。
3年間の記憶があまりない。
「未来のために、今は我慢するときなんだ」
って言われ続けた。
ねぇ、未来って、いつですか?
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