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ツイキャスで授業を始めた頃は、こんな気持ちでした。

 大学のシステムの中に保存されていた、学生さんに宛てたこの文章を、事情があって引き上げることにしたのですが、自分的にはもうちょっと持っておきたい文章だったので、半ば記念碑的に、ここに置いておきます。こんな気持ちでわたしは、まだ右も左も分からなかったコロナ禍の中、手探りで新しい形の授業を始めたのでした。


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2020/04/26

みなさん、こんにちは。いかがお過ごしでしょうか。
いろいろ戸惑うことも多いと思いますが(実際わたしも戸惑いまくりですが)、どうにか共にこの事態と時期をぬるぬる越えていきましょう(ニュアンス伝わるでしょうか。「がんばって」とかそういう感じではなく、どうにか、なんとなく、適当に、ゆっくり、みたいな感じです。こんな時にがんばるとしんどいだけですから…)。

さて、わたしの授業ですが、基本的には、まずはTwitterでやってみることにします。アカウントはこちらです(もちろんフォローはしてもしなくてもいいです。フォローする場合も、本名でなかろうが、鍵アカウントであろうが、なんでもいいです。鍵アカなら、フォローは返さないようにします。あと、まあ、このアカウントでは、複数の授業を展開しますし、もちろん関係ないこともつぶやきます。Twitterですからね。お互いをそれなりに思いやりながら、お互い好きにやりましょう。お互いの思う感じが、あまりにも違ってなにか不都合が生まれた時には、その時に話し合いましょう。)

https://twitter.com/akatachikako

このアカウントからのツイキャスでやります。音声のみです。もちろんスマホからも聞けるし、そんなにパケットも食わないと思います。ラジオのように、暇なときにでも聞き流していただいて、それで、なにかレポートを提出して下さい。キャスの感想でも、自己紹介でも、内容はなんでも構いません。形式も問いません。「なんか書いてください」というやつです。自分が書きたいことを書いて下さい。ただ、できれば、自分の言葉で自分のことを書いて下さい。例えば、自分の好きなアイドルなどについて書きたい場合は、その人の身長とか歌っている曲名とかを書くのではなく、「なぜ自分がこの人が好きか」とか、「自分にとって、なにが素晴らしいのか」みたいなことを書くと、読んでいて楽しいです。ウィキペディアを読めばわかるようなこと(つまり、ウィキペディアの丸写しとか)は、書かなくていいです。お互い、労力の無駄遣いですから。お互いのことを思いやり、おもしろく、ゆるくいきましょう。

ジェンダー論の1回目はこちら。
https://

どうぞよろしくお願いいたします。

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2020/05/03

みなさん、こんにちは。いかがお過ごしでしょうか。それなりにちゃんとごはん食べてますか。楽しいことしてますか。

 1回目の授業課題(ていうか何書いてもいいレポートのようなもの)、出してくださったかた、ありがとうございました。笑ったり泣いたり感心したりしながら、楽しく読ませていただきました。みんな、そこに居るんだねえ、と思いました。そうだよな。わたしもここにいます。キャスをやってるときは、ひとりで部屋に居て、延々iPhoneに話しかけてるだけなので、時々変な気持ちになります(笑)が、みなさんのレポートを読んで、対面授業の楽しさを思い出しました。そう、授業って、本来楽しいものなのです。いつも、みなさんに力をもらいます。でも、それはキャスでも同じなんだな、と思いました。ありがとう。

 さて、というわけで、2回目の授業です。今回はキャス2コマ(60分くらい)やってみました。退屈しないで聞いてくれるといいなー。いやまあ、なんかやりながらとか、適当に聞いてください。みんないろんな感じで聞いてくださってるようです。家事をしながら、部屋を片付けながら、中には「走りながら聞きました」っていうのもありました。こちらもみなさんの様子が知れて、楽しい。まあ、この人はなんでこんなことを言ってるんだろう、この話はわたしとどんな関係があるんだろう、みたいなことを、考えながら聞いてくれるとうれしいです。

 レポートは相変わらず、「なんか出してください」形式です。なんでもいいです。何なら、文字じゃなくてもいいです。作品…絵や音楽、写真、映像、なんでもいい。あなたがそこに居ることがわかればいいです。文字で出す人で、えー、書くことねえんだけど、っていう人は、まあ、キャスの感想でも、自分語りでも、最近作っておいしかった料理のレシピでも。なんらかのかたちで、あなたのことがわかるようなことを書いてくれるとうれしいです。毎回言ってますが、ウィキペディアを読めばわかるようなこと(つまり、ウィキペディアの丸写しとか)は、書かなくていいです。お互い、労力の無駄遣いですから。お互いのことを思いやり、おもしろく、ゆるくいきましょう。


ジェンダー論の2回目その1はこちら。
https://
その2はこちら。
https://

どうぞよろしくお願いいたします。

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さて、本日、あかたはこの文章とは真逆の乱暴さで、大学側の「お願い」の通り、学生さん向けに公開していた授業のURLをすべて、「部外者」には公開しないものに差し替え、それ以外のURLを根こそぎ消して、この文章を学生さんしか見られないシステムの中から消しました。自分のこの恰好の悪い切実さを、保身抜きで、でもなるべく丁寧に学生さんに見せるのも、学生さんへの、そして、学問へのひとつの誠実さだと思ってきましたが、今回の大学の「お願い」によって、それを真っ向から否定されたように思ったからです。もう、大学の運営者たちの考える「大学」に、この手の誠実さは必要ないのでしょう。わたしは、大学は学問の場であると、無邪気に信じてきたのですが、学問の場における「部外者」とは、一体、誰のことなのでしょうね。

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