トイレの花子さん
『学校の怪談』における定番中の定番、
『学校の七不思議』の一つ、トイレの花子さん。
昭和の後半や平成の初期に生まれた女性であれば、誰しも一度は召喚の儀式をやったり、付き合わされたりしたのではないでしょうか。
そういえば男子トイレで花子さんを呼び出そうとした同級生がおりましたが、他の世代でもやはりそういう男子はいたのでしょうか?
自分が小学生の頃には、トイレの花子さんは現在広く知られている設定の殆どが固まっていました。
三番目のトイレにいる
遊ぼうと言われても返事をしてはいけない
正体は空襲の犠牲者
男子トイレには兄弟の太郎さんや次郎さんがいる
などですね。
自分の世代に空襲の犠牲者であることを強く印象づけたのは、週刊少年ジャンプで連載されていた『地獄先生ぬ~べ~』だったように思います。
その後のメデイア展開で、『学校のコワイうわさ 花子さんがきた!!』や95年の実写映画、アニメ版『学校の怪談』でトイレに住む悪霊から脱却し、子供の守護者、協力者的なイメージに変わった思いきや、
2000年代の実写映画作品からは再び人間を襲う悪霊化というか、原点回帰を果たした感じがします。
どうしてそうなったのかは定かではありませんが、映画『リング』の大ヒットにより始まったJホラーブーム、2000年代は『さとる君』や『怪人アンサー』といった人格を持った怪異の都市伝説が広まったことで、誰もが知る恐怖の存在、トイレの花子さんが再び脚光を浴びたのかもしれません。