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ザクロモンスター

ザクロは、その実の形状が瘤の様だから、安石瘤(あんせきりゅう)と呼ばれ、のちに石榴となったようだ。花から命名されたのではないようだ。確かに、ザクロ、と言われて、花を思い出すことは少ない。もっとも、その花もかなり独特な形だと思う。

古くからある植物なので、宗教的な逸話が多い。その中の一つに、「ザクロは人の肉の味がする」と言われている。お釈迦様が、鬼子母神に与えて改心させた言い伝えだ。当たり前だが、想像上の話で、ザクロは勘違いされて伝わってしまったものだ。与えたのは、吉祥果という、想像の果物だ。そんなことが頭によぎりながら撮影すると、どうなることやら。

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開花前

かなり肉厚な房が裂けて、めしべとおしべが吹き出している。新緑に咲く星のようだ。梅雨空の中にオレンジが映える。この構図だと、ザクロではなく、別のものに見える。

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DC-GH5S LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm F2.8 - f2.8 1/640s ISO:100
2021/05/21

ザクロらしく撮影

と言っても、どうしても伝説がよぎる。梅雨空の暗さが、よりそうさせるのかもしれない。実際、曇り空の中では、モノクロームがあうのかもしれない。

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DC-GH5S LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm F2.8 - f2.8 1/125s ISO:100
2021/05/21

貴重な開花チャンス

ザクロの花は、梅雨時に咲くので受粉が難しく、結実しないことが多いそうだ。なぜこの時期にあえて咲くのかは不明だし、撮影機会も少なくなる。雨だし、暗いしで、私にとっては、撮影難易度の高い花だ。

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DC-GH5S LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm F2.8 - f2.8 1/60s ISO:100
2021/06/01

結局モノクローム撮影

ザクロの花は、この時期に撮影するには、かなり赤い。撮影の難しい花だ。結局のところ、モノクロームに落ち着くことに。

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DC-GH5S LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm F2.8 - f2.8 1/100s ISO:100
2021/06/01

被写体としてのザクロ

ザクロは、開花する前の方が、被写体として面白いのかもしれない。美しい写真かどうかは、微妙なところだが、面白い写真になることは間違いないだろう。

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DC-GH5S LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm F2.8 - f2.8 1/100s ISO:100
2021/06/06

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DC-GH5S LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm F2.8 - f2.8 1/320s ISO:100
2021/06/06

The Monster

もはや、楽しむしかないだろう。雨上がりの散歩道で、出会ったザクロモンスター。アングルは異なるけど、モノクロームバージョンと、カラーバージョン。

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DC-G9 LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm F2.8 - f8.0 1/100s ISO:400
2021/07/03

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DC-G9 LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm F2.8 - f8.0 1/100s ISO:160
2021/07/03

ヒメザクロ

随分と小さいザクロだなぁ、と思っていたら、ヒメザクロ、という品種だそうだ。こちらの方が、可愛くて写真向きかもしれない。庭に咲いていたものを、撮影させてもらった。来年は、開花から撮影させてもらおうかと思う。

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DC-S5 105mm F2.8 DG DN MACRO | Art - f2.8 1/3200s ISO100
2021/08/10

The ザクロ

おそらくこれを見て、安石瘤(あんせきりゅう)と呼んだのでしょう。これ、食べられるのかなぁ。

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DC-G9 LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm F2.8 - f4.0 1/125s ISO:100
2021/08/22

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