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散歩の途中に襲い来る闇

また嫌なイメージが湧いて来た。本屋へと歩いている時にそれは起こった。
私を虐待したクズを他のゴミ家族や警察の前で私が蹴り倒すイメージ。
周りはただその様子を見つめているだけ。

私の右足が現実的に重くなった。

ハッと我に返り思わず呟く

気を付けないと

気を付けないと、イメージがリアルな妄想となってしまう。そしていつか現実に戻れなくなってしまうかもしれない。

気を付けないと

これ以上病気は増やしたくないんだ。

私の怒りの発作は最近とくに酷い。そのことは友人や心療内科の医師には話してあるけれども、もし私が本当に暴走してしまったらと自分でも怖くなる時がある。

そして思う。みんな、私のような想いをした人達はみんな、こんな怒りを抱えながら街を歩いているのかな?

そして、たまに電車や街中で起こる無差別な殺傷事件の犯人は怒りをとうとうコントロール出来ずに爆発してしまったのだろうと。

重ね過ぎて埋もれた哀しみの上に怒りがのしかかり、心を潰してしまったのだろう。怒りの発作が出た時の私の目もきっと彼らと同じ目をしているのだろうな。

哀しいけれど。
哀しいけれど、憎しみというのは多かれ少なかれ、そういう暴力的なものになってしまうのだ。

その怒りの火種を育てないように育てないように、気を張り巡らして努力をしないといけないのは、被害者である私なのか。

糞みたいな社会だなと思う。
違う、糞みたいな家族なんだ。

いつになったら被害者は救われるのだろうか。


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