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USJと私。~大阪は日本ではなかったようで大阪だった話。~

前夜談


「今から晴れるよ?」

天気予報を横目に、どこからか聞こえてきた声。

キャンセルした夜行バスの予約。

世間を騒がせた台風の進路は太平洋へと反れていった。


何事もなく迎えた出発日。

用事を済ませて途中下車した舞浜駅で、御中元購入という名の
買い物を終えた私は、

夢の国を横目に、ホグワーツへの切符を掴み、東京駅へ向かった。




Day1

19時、東京駅で。

相方、ハムエッグこと、きみきみと合流。


仕事終わりの彼女であったが、
ふと思うのは、

今、薬学生をやってる私に、
歳上の社会人の友人がいること

管理栄養師として現場で働いている友人が
いるという事実が、

普通に考えれば不思議なことなのに、
今や、それが「私」にとって、日常の一部を構成している
という矛盾に気付く。


そんな普通でもない私にとって
「当たり前」となった世界のなかで

私は、新幹線に乗り込んだ。

22時、大阪駅で。


無事に到着した大阪駅。
右も左もわからなかったポイズンエッグ2人。

目の前に現れた強敵。その名も

「梅田ダンジョン」

「いや、こんなの初見殺しだろ……。」

東京駅、新宿駅と、都内にも迷子量産の地下ダンジョンは存在するが、

初めて降り立った異世界のような地下空間。

「9と3/4番線レベルに入口も出口も見当たらないんですけど!!」

そんな私たちは、なんだかんだ言って梅田ダンジョンを攻略する方法を見出した。

その名も、「現地の鉄ヲタの力を借りよう!」というゴリ押しである。


お世話になったのは、またしても播磨の方
(リス活関係者各位、お察しください)
いや、大阪じゃないんかいw

無事に現地の知人の力を借りてたどり着いた、宿泊先拠点。
ギリギリの睡眠時間を確保するために、3時間強の眠りについた。

USJ(大阪)は日本ではない話


人生初のUSJ。
それが今回の大阪旅行の大きな目的。


USJ

Universal Studios Japan

2日目でも慣れない、右側乗車のエスカレーター。
そして、周りから聞こえてくるのは、関西弁………かと思いきや

呪文のように聞こえる謎の言語(多分中国語か韓国語)であった。

これが、私の1番の大阪カルチャーショックである。


そしてまさに晴天。流石天気の子、きみきみ様の御加護✨


もはやここは日本ではなく、ロンドン?



とりあえず、寮のチュロスは食べる以外の選択肢はない。


折角来て、杖を買わないわけ…

とか言ってたりしたら、「散財」の2日目。





でも、言いたいことを言いますと

「暑すぎる」
(当日大阪はなんと37℃💦🌞)

はっきり言う、仮に台風一過だとしても「異常」

そんなこんなで待ち時間1時間、
「生きた心地がしない」




暑すぎた私と相方。
「会話が続かないのではなく、(暑すぎて)そもそも話す気がしない」

気まずさ?そんなもんは知らん。

「ただただ暑すぎるんよ。大阪……。。。」


何度も日焼け止めを塗り直し、何本水を飲み干したか、
何度、水分補給を目的に飲食店に課金したのか。。。

以下は課金したドリンクである。(USJって商売上手すぎんか?)

いや、だって飲むだろ、バタービール。。。


かき氷にシロップを飲み干すかのようなノンアルモヒートのカクテル。
@アイリッシュ料理の店にて。


何を隠そう、『鬼滅の刃』刀鍛冶の里 ひょっとこ亭。
胡蝶しのぶ様のドリンクと
柱スイーツを堪能したのであるが。。。






そして、周りは関西人ではなく、日本人でもなく外国人。

「ここは本当に日本か?」

一応、店員さんと話して、やっと聞こえる「関西弁」といいますか、本当に大阪の関西弁かは不明。
(実は私、イントネーションの違いはわかる女です)


と思いきや、私が離れた瞬間別の国の言葉をしゃべり出すキャスト。

「いや、これ舞浜のキャストの方が、言語の壁は実は薄いのでは?!」

と、心のどこかで本当に関心してしまうほど、キャストの質が高すぎる。







そして、当日、グリフィンドールの制服風コスチュームだった私。

「はるばるホグワーツから来てくださり、誠にありがとうございます!」

「お勉強頑張ってね!」というキャストの声。

徹底した世界観の管理が素晴らしすぎる。

(何ならひょっとこ亭の皆様、大正時代の雰囲気を絶対に壊さない、
 言葉遣いの徹底さ。)

但し、一言。

「現実逃避中の薬学生に『勉強』を思い出させるなーー!!!」

そんな本心を隠せず、猛暑の中、
「暑い」という気持ちで一杯だった私は、
作り込まれた世界観に、どこか、
夢でも現実でもないような、不思議な空間を
全身で味わっていたようなそんな気がする。


まあ、勿論、大阪に来たからねえ??


3日目。道頓堀。
あいにくこの日は、ちょっぴり雨模様。

天気の子は、どうやらUSJで力を使い果たしたようだ。


そこで気付く。「クレジットの使用制限」

そう。。大阪、出費えぐい。。。

USJでグッズを買いすぎた云々ではなく、
普通に旅費が高い。。。。。。


そんな中でしたが、
たこ焼き、くいだおれ等、
行くところは行きましたし、

グリコの前で両腕あげるやつもちゃんとやりました。


楽しむことはやってきた。

ただ正直。。。

大阪、カルチャーショックえぐいて………。。。


5年前の話。

5年前、丁度コロナ禍の直前のお正月
私、実は家族旅行で大阪・神戸に来ていたけれど。

あのときは、観光というよりも親戚の集まりであり。

祖父母どちらもと久々に会うことになった、大阪・神戸旅行。
ゆったりとした旅行プランを立ててくれていた父。

そのためか、家族に守られていたからか、
景気の流れが今とは違ったからか知らないけれど。


カルチャーショックなんて事は、何も感じなかった。

京都

この街も、何度も訪れた。

修学旅行でも、
家族旅行でも、観光でも、茶道でも。

周りに外国人が多いのは、当たり前の街だと思っていた。

だから、カルチャーショックを受けることもなかったし、
中学生の頃までは、沢山日本史については勉強してもいたから

すんなりと、「古都京都」に溶け込むかのように、遊びに行けたのだろう。

(まあ、現地の人の支えや友人の協力もあったからなのだけど。)


カルチャーショックの真相


ふと、感じたカルチャーショック。
私の今までの大阪のイメージは「なんでやねんw」とか
漫才のイメージとか、
ちょっと強気なお姉様(とここでは呼んでおこう)が多く、
アメちゃんを持ち歩いているとか言う感じ。

多分、地元の住宅街を昼間に歩いていたら、
その光景も見られたのかも知れないのだが、

そんなことより、今年の夏は暑すぎて、
お姉様達は自宅待機をしていたのかもしれない、と
私は考えている。(というくらい??)

そして、遊びに行ったのはUSJと道頓堀。
そこは、観光地。

地元の人は、わざわざ観光地に出向くだろうか。

そこまで考えると、関西弁よりも中国語の方が飛び交っていても
不思議ではなかったと思う。

それでも、大阪の街を感じたのは、
次のエピソードである。



とある大阪の飲み屋にて

1日目、2日目の夜。
大阪の「飲み屋街」にて、現地の方と話して。


この度もお世話になった「関西の人」

話していて気付いたのは

「大阪の人のテンションは、阪神タイガーズの勝敗にかかっている」

「やっぱり大阪の繁華街は何が起きるかわからない」

飲んでいる店の外で何度も聞こえた歓声に思う

「何があったw まあ、でもここは大阪だから不思議じゃないかも?w」


多分、大阪ってそういう街なのかも知れない。


次に大阪に行くときは、ちゃんと、街を歩く余裕を作ってみたいと思うが、
流石に猛暑ではない時期に、
もう一度USJに行ってみたいところではある。


感謝

そして、今回の旅行でずっと一緒にいてくれた
きみきみ様。

そして、梅田ダンジョンの魅力と
大阪の飲み屋の確保にお付き合い頂いた
関係者様。

この度も本当にお世話になりました。

今後とも宜しくお願いいたします。
という言葉をこの場を借りてお伝えいたします。


最後に。
最後まで不慣れで右側乗車ができなかった大阪のエスカレーター。

意識しすぎて、最後、東京駅に着いても
右側乗車の意識をしてしまった私は
また、頭を抱えたのであった。





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