『面倒な人』短歌・過去作(1/8)

2016/03/13
本当に言いたいことほど言わないように 底の見えない沼に棄ててる

2016/03/14
迷惑をかけないように生きてたら面倒な人になっていました

2016/03/21
飴色に光る風の中をゆく 花揺り笑う 君に幸あれ

2016/09/22
人の子とよく似た皮を着てみても獣臭さですぐバレるって

2016/09/22
神様に気付かれぬようしっかりと雨音被って口付けをする

2016/09/23
六十年のちに死ぬのと今死ぬの さして違いを見出せぬまま

2016/10/03
手の中に月をすくって差し出した
貴方は飲み干しそっと笑うの

2016/10/30
恨んだことないよな顔をするなんてあの日の自分が可哀そうだし

2016/12/06
「あなたには毒だから」などとふざけては熟れたその実に歯を立ててみる

2016/12/08
センター前張りつめた冬が好きだった
余計な事など無いかのような




2016年3月〜12月 あきせ


《うたよみんさんに投稿した181首から80首抜粋します》

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