21歳のわたしへ
なんとなくまた書き始めたnoteの、
こちらの投稿テーマにふと思いを巡らせたので、書いてみる。
今思い出すのは、大学3年の、就職活動期の自分だ。
私はいろいろ悩んだ末、「新卒カード」を捨てた。
あの頃の私は、ひどく生きづらさを抱えていた。
今思えばそれは、それなりに恵まれた人生の中での贅沢な葛藤だったのかもしれない。
それでもその時は、毎日生きている意味がわからなくて、
中途半端に向けられる友情や愛情が怖くて、
とにかくも一人で孤独に生きて行きたいと思っていた。
それは高校生の頃からずっと抱えていた悩みで、
実は今も時々は顔をだすものであったりもするんだけど(笑)
とにかく人間関係を上手に作るのが下手くそで、維持もできなくて、
自分は人と関われない人間なんだなぁと思っていた。
孤独ではないのに、孤独。誰かと繋がっているはずなのに感じている孤独。
自分自身もそんな孤独の渦から抜け出せずにいたのに、その頃の私は、自分と同じような孤独に苦しむ人を、なんとか助けたいと思っていた。
どうやったら助けらるのか?できるだけ多くの人の心を救えるのか?
そんなたいそれたことを考えて出した結論が、「漫画家になろう」だった。
今思えばなんでそんな結論になるんだって感じである。
でも当時の私は大真面目で、その後もしばらくずっと大真面目にそれを目指した。
多くの人の心に触れるためには、1対1ではダメだと思った。
自分が何かを表現して、それに触れてもらうしかない。そう思った。
そんなこんなで、漫画家を目指したわけであるが、すぐに就職活動を辞めたわけではない。
それなりに活動をして、仕事をしながら漫画を描こうとか、いろいろ考えてはいた。
あの頃、何度も面接で東京まで行って、バイト代が全部吹き飛んでも就職活動に励んだ。
私が新卒の時は、いわゆる買い手市場であり、それなりに嫌な気持ちになる面接も多かった。
就活を辞める、そう決めた瞬間は割とあっさりとしていたと思う。
親への申し訳なさだけものすごくあった。
親にただただ謝って、フリーターをしながら漫画を描く道を選んだ。
結果どうなったかというと、漫画家を目指す過程も大して努力もできず、
芽を出すこともなく、27歳の時に中途で正社員になり、今の会社に就職した。すごくダサい結末である。
それからもうすぐ10年。
なんの成果も出せちゃいないが、それでもこの道を辿ってきたことを後悔したことは1度もない。
就活を辞めた瞬間より、その後の方がずっと辛かった。
結果が出ない現実、周りの人たちが社会人として成長していく中、自分だけが取り残されていく苦しみ。
何度もそりゃあ考えてみたことはある。もしもあの時、就活辞めてなかったら、って。
漫画家なんて夢を見ずに、中途半端な就活ではなく、真面目に、もっと真剣に就活してたら、と。
でも、やっぱりこれでよかったなと思う。
この道を選んだから、自分はあの頃の孤独だった自分を忘れずに、大人になって強くなれた。
何かを得るチャンスをたくさん逃したかもしれなけど、この弱さも、孤独感も、惨めさも、悔しさも、それはそれで私にはたくさんの成長チャンスだったんだと今は思う。
だから、あの時、21歳の自分が、就職活動やめる!って選んでくれて、
本当に良かったと思う。
私には、この道でよかった。
書いてみて思ったがすごく恥ずかしい内容になってしまった。
まあたまにはいいか。
今日もお疲れ様でした。