死について考える
あるドキュメンタリーを見た。
何気なく見ていた。
それは私に大切なことを深く感じさせ、
生きていることを再確認させてくれた。
日々の中に、大切なことを忘れてはいないか。
当たり前だと思っていないか。
そう思わせてくれた。
それは、エベレストに挑戦する
登山家のドキュメンタリーだった。
私は自然が大好きだ。
特に山登りは大好きで興味があったので
何気なくそのドキュメンタリーを観ていた。
その登山家は、
大切な相棒とエベレスト登頂を目指していた。
道中では何度も生きて帰れなかった
登山家たちの遺体を見る。
そして無事2人はエベレスト登頂を果たしたのだが、
相棒は自身がガイドをしていた
登山中の雪崩に巻き込まれ、
別日にエベレストで亡くなってしまう。
相棒を亡くした登山家は言った。
山も人も何も悪くない。
常に敬意を持って生きること。
当たり前は当たり前ではないということ。
今あるものが目の前で消えてもおかしくないこと。
エベレストはそれを理解する場所だ。
私は怖くなった。
思えば私たちは
常に死と隣り合わせで生きているということを
実感できる機会が少ないのかもしれない。
周りにいる人を大切にできているだろうか。
その時間をその空間を大切にできているだろうか。
人はいつか死ぬ。
当たり前のことだけれど、
今ある大切な人と過ごす大切な時間を味わいながら
毎日を過ごしていきたいと思った。
ただそれを頭の片隅に置くだけで、
どんな人生もかけがえのないものへと変わるだろう。
だからたまには考えてみてもいいと思う、
死について。