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「ホワイトチョコレート」を食べるのがやめられない

それは「先生、どうしてもホワイトチョコレートを食べるのをやめられません」という私の一言から始まりました。

適応障害」「双極性障害」がある私は、2週間に1度「心療内科」を受診しているのですが、ここ数ヶ月、某メーカーの「ホワイトチョコレート」を食べるのがやめられず、「依存症」は大袈裟だけれど、気になるので先生に相談しました。

好きな食べ物(お菓子も含む)や料理ができると、飽きるまで同じものを食べるというのは子どもの頃からあったのですが、毎日欠かさず「ホワイトチョコレート」を一箱(12個)食べてしまいます。

そこまで甘いものが好きだというわけではない私にしては、珍しいことでした。
いい大人なのだから、自分の意思を強く持たないといけないと、頭では分かっているものの、なかなかやめられません。

さすがにいけないと、1日に一箱までと決めているのですが。

そこで理由を考えていたところ、「不安」なことや「心配」なことがあると、無意識に「ホワイトチョコレート」を食べていることに気づきました。「安心」するのだと思います。

しかし、一度に何個も食べてしまって、残りがなくなると気持ちがざわついて困ることもあります。

そのことを先生に伝えると、意外な答えが返ってきました。

「本当にやめられないですか?例えば、貴女が今飼っている猫ちゃんの体の具合が悪くなることと、ホワイトチョコレートを食べることに何かしらの因果関係があったとしたら、食べることをどうしますか?」

「食べるのをやめます」と即答していました。と同時に真剣に悩んでいたことがこんなに単純なことなのかと、目から鱗状態です。

「そうですよね。今日他にもいくつか相談を受けたけれど、別々なようで同じことです。それは『許容』の問題ではないかな。誰にでもあるし、その人の性格にもよるけど、どこまで許せるのかということだと思いますよ。」

にこやかに話をする先生。しかし、そこにはある意味厳しさもありました。最終的には、自分の意志なのだということ。どこまで許せるのか。

コンビニで買うよりも安いので、お店で箱買いをしていたのですが、それがなくなったら、先生に言われたことを思い出して、「ホワイトチョコレート」を食べるのは、しばらくやめようと思います。

今回の「ホワイトチョコレート」を食べることがやめられないというのは、例えば、「タバコがやめられない」「お酒がやめられない」といったように他の言葉にも置き換えられると思います。

一つだけ、無理にやめようとするのは逆効果だと思うので、自分のペースでいいのではないでしょうか。

最後に、改めて『許容』という言葉の意味を調べてみると、「ある事をすること、ある状態にあることを、許して認めること。」と書いてありました。奥が深い言葉だと思います。

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