生い立ちによる「生きづらさ」を乗り越えて
生い立ちを紐解く自分でできるスキーマ療法ワークブックを完遂してからというものの、どうもいい文章が書けなかった。
スキーマ療法ワークブックは、公認心理師、臨床心理士の伊藤絵美さんの本である。
この本では、二冊を通して、生きづらさの元となった原因について紐解いていく。
一冊目は主に二冊目の本番に向けた心の準備のための助走というイメージだ。
一冊目では気晴らし方法のようなコーピング、マインドフルネスなどを学ぶ、サポートしてくれる人を紙に書いて視覚化したりもする。(これはとても落ち着くワークだった)
二冊目では実際に生い立ちをどんどん紐解き、二つのモードの自分を対話させたりする。
スキーマ療法ワークブックは、すごく良くて、もちろん本にも書いてあるとおり過去と向き合うワークはとてもしんどくてたまらないのだけれども、終わった後、それ以上に私個人としては、得るものがとてつもなくあった。
二冊にも及ぶワークをすることで、本当に視界が開けてきた。
ああ、私のこの生きづらさはここからきているのか!とわかった気がしたし、それから、自分は愛されていい存在なんだ、とかいろいろ考えることができた。
しかし、どうも筆が乗らない...。
思うに、私にとって書くということ、書くという行為は、「愛されるためにするもの」だったんだと思う。
恥ずかしいが、誰かを勇気づけたいとかそういうものじゃなくて、ただただ誰かに愛されたい、振り向かれたい、注目をされたい、それだけのためにここまでの熱量を持って書けたのだと思う。
それが、スキーマ療法ワークブックのおかげで「愛されたい」という強い思いも次第に溶けていって、なくなっていって「まあ、愛されたら愛されたで、注目されたら注目されたで、おまけ程度で別に愛されなくたっていいや」と思えるようになった。
要は、そこまで「愛情」とか「注目」にこだわらなくなったのだ。
ここで困ったことが起きた。
全くと言っていいほど、記事執筆の原動力を無くしてしまったのだ。
うーん、どうするか迷う。。と思った。
まいった。
幼少期の愛着形成につまづいた人は、芸能人や著名人になることを目指しやすいと、本に書いてあった。(スキーマ療法ワークブックとは別の本)
それはあながち間違っていないよなあ、と思った。
確かに、幼少期に承認欲求を満たされなかった人は、大人になって有名になりたいと思うのは普通のことだろう。
私も同じことを心理の先生に言われた。
ふと、今が、ポイントなのかもなと思った。
今までは承認欲求に振り回されて記事を書いていたけれど、今度からちょっと視点を変えてみようかな。
うん、今度からは、本当の意味で人を勇気づけるような記事を書いてみよう。
承認欲求抜きで、頑張ろう。
昔から、生い立ちに左右されていない自分ってどんな自分なのだろう、と思っていたけれど。
スキーマ療法ワークブックで、トラウマに支配されていない自分に出会えた気がする。
これから、その新しい自分と歩いていきたい。
そしてその生い立ちに支配されない本来の私とともに記事を書いていきたい。
過去の傷と向き合う作業は、とてつもなく苦しいので「めっちゃおすすめ」と軽々しく言えないけれど...とてもいい本でしたので皆さんに存在だけ教えておきますね。
またスキーマ療法について学びたい方はこちらの本もおすすめです。すごくわかりやすいし、実践的。
特に自分の中でモードを会話させるようにするのはいいと思った。
気軽にスキーマ療法を学びたい方は、こちらの記事が有益です。