泡になる少女

ひかりのなかでとじこめられたげんかくのせかいがおりなすほしのとびら
あわよくばひとつになりたいとねがったのはつみでもばつでもなくとが
かなわないゆめならとけしさったいのちはまたふたたびよみがえる
けれどどこにもないはずのせかいはあるようにみえるだけのまやかしだから

うそのつけないきみだけがしっているあちらがわのせかいは
ほんとうのこたえがげんとしてあるそれはだれにもいえないしいってはいけない
おそれるのはほろびでもくつうでもやみでもなくみずからのからっぽなること
きょむのゆめとはじぶんじしんだとしるぜつぼうがすべてのいのちのゆくさき

かんがえるのもかんがみるのもこわいくらいにあたるのはだれもがそう
そうやってしりもしないことをしりつづけるわたしたちのみらいはおわり
なにもかもなくなるといえずにえがきつづけるかいがはしょうじょのよう
かえられないさだめでもこうふくにぬりかえることができるのなら

さわぎだすほしぼしのときをこのてのひらにうつすのはおうじょとかのじょ
きゃっかんてきにしゅかんてきなおもいをつぶやきつづけるのはごまかしでも
あなたのきれいずきからいつかほんとうにうつくしいものがめざめるときがくる
そうまでもしてさきほこるのはなのさだめではなくひとのさだめなのですから

きらきらとほろびゆくたましいのこたえはれいさえものみこむかみさまのうつわ