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人間たちとの中で

※ ameba blogに掲載したものと〃ものです。

好きも嫌いも〃ことであります。
だから、誰も嫌いにならないとは、好きにもならないということですね。
わたしは沢山の人々に囲まれて暮らしています。

そこには、異存も不満もありませんよ、けれどね・・
皆の思いとは裏腹に、わたしの居場所は人の輪ではないのです。
人間関係や情の酌み交わし、人々との交わりがわたしの本性ではない。

だって、誰だって最期には死ぬでしょ?
勿論、霊魂は不滅であり天国はありますよ?
みんな、神さまの邦で永延に幸せに生きて行きますよ?

けれど、駄目なんですよね、わたしにはどうしても。
何もかも終わらせてしまわないと、どうにも納得がいかない。
そうしないと、落ち着かないんです、人生を失いたくないですよ、そりゃ。

最近の人間たちみたいに、自傷や自殺に奔る気持ちなんてありません。
それでも彼らとは、わたしは共通するものがあります。
それは、「生」に違和感や嫌悪感があるというものです。

わたしだって古い時代の人間です、人間や生のすばらしさは勿論知っています。
けれど、涅槃寂静や色即是空に対する、そうあこがれも捨て切れないのです。
どうしても、生きていることに対する、齟齬や錯誤、ずれや違和感はぬぐえません。

何時か、総てをおわらせることができるのなら・・
永遠に幸福に生きて行く、死後の神さまの邦で、そうではなく、
もし、瞳(め)を綴じることができるのなら、
生を閉じることができるのなら。

それこそが、真実の幸福であり浄福であり、「至福」なのではないかと、
わたしも彼らも、そうきっと、本心ではかんがえているのでしょうから。