短歌 暫くの間
障る触りは不可視の罪悪 之尚以て往生を遂ぐ
遮光の間に視える君 其れ不可知なる感情也
火花の舞い散る水の死よ 君此れを以て極光とせん
藍呼ばるる讃嘆歌 けれど居なくなる刻来たり
既に遅し 何も彼も亡び逝く定めと経文に有り
傀儡の愚昧は迷いの情也 如何程否しようとも
其は実の言にて候 結果は爆ぜる臓の虚と成りて
万代不易と湖の魚は何処に征く
正に往生せんを夢見たり
あわよくば総てに永久の夢を与えん
然れど夢は名の通りにまやかしけり
・・少女と呼ばれる訳とは 君の本性にて地の習いにて
未熟な果実と云われたに非ず 単に自らの他を惹かれさす
其の美点成るを思い出し 鰆でも鮎でもなく いつ何時までも君たるべし