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詩句 苺の湖


外された道筋は緩やかに目的地に向かう。
どうやっても元の世界に帰って行くだけだから。
たわわに実った林檎はいつか彼女を思い出す。

誰にも見えない現実は忘れられた記憶。
叶わない航海は過去の出来事でも、また未来に思い出す。
うってつけの相手と思えなくても、充分に助けになる。

相棒でなくて味方でも敵でもなくて、誰でもがそう。
落ち着いて思えば湖の中には秘密の鍵が眠っている。
だからそうして阻害から疎外感が産まれたのも消えて行く。

混淆されるのが嫌いでも、混合されるのが好きでも、
先ず最初の場所に戻る事で最後には救われてしまう。
記録し続ける毎日は何時か夜の明けた正月のお日様が照らす。

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