「お見合いが嫌なのでギャルのふりをしたら、相手が初恋の人でチョベリバでチョベリグでテンサゲでテンアゲ↑↑」第3話
「ちょっ! ゴージャスな個室でデートとか、手ぇ出されてないよね? 映画だっつーからせいぜい手ぇ握るだけだろうと思ったら!」
今日のデートについて話すと、楽しそうだったはずの由実の表情は一点、険呑なものになった。
「へ? 何にもなかったよ。映画が面白かっただけ」
「いや、目、泳ぎまくってるし。」
「えっと、その……帰りのタクシーでキス? されただけ……みたいな」
「はあ? はぁっ! タクシーでっ!!! いやいやいや、運転手さんいんのに? しかもまだ一回目のデートじゃん! て