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うつ×ADHD×東大受験 13 息子のマイペース受験記 どうする予備校

高3の夏休みにうつ・ADHDと診断された息子。センター試験直前に親子で向き合って話をしたことをきっかけに症状が改善したが、勉強は間に合わず1年目の受験が終わった。

どうする予備校

卒業式が終わると本格的に浪人生活がスタートを切った。

受験シーズンが終わると鉄緑会だけでなく、今まで模試などでお世話になった予備校や大学案内などを取り寄せるサイトから進学先と受験大学合否の調査がどんどんくる。

なんなら受験が終わる前からくる。

そして受験中なのに予備校の案内がくる。

うちはとっくにあきらめているからいいけれど、合格待っている受験生の家に予備校の案内がくるのはきつい人、怒る人、いるだろうな。

我が家は次に向けて考えたいのでけっこう助かった。

息子は朝起きられない。どんなに(わたしが)がんばっても無理。
だけど試験のある日は義務感からか起きられたので、朝一で予備校の授業を取って、その後は自分で勉強を、と漠然と考えていた。

しかしそう簡単なことではなかった。

予備校を探すと浪人生が通えるコースは少なくて、しかも朝の授業だけなんて取れず、年間70万円程度の、朝から夕方までの高校と同じような生活がもれなくついてくる。

少なくともわたしが探した範囲ではそうだった。
もっと探せばあったのかもしれないが・・・

「うーん、これは学校に行くのとあまり変わらないなあ。」

わたしの頭の中にあるのは費用。

息子も渋い顔。

「僕はやり残した鉄緑会のテキストをやっていきたいんだけど、こんなに授業で時間が取られて、しかも課題も出たら、鉄緑会のテキストなんて手が付けられなくなっちゃうよ」

あー、時間ね。それもある。確かにその通り。

心配はそれだけではなかった。
ストレスによる免疫力の低下でまったく流行っていなかったインフルエンザに立て続けに罹った事実は、先行して流行っていた海外で亡くなる方も多く、治療法も確立されていなかったコロナが流行る世に出ていくべきか、大いに悩んだ。

罹ったら後遺症も心配。次の受験まで無事にたどり着けるものだろうか。

ふたりで躊躇した。

ただ、息子にはまるっきりひとりでやっていく自信もなかった。

東大は部分点がもらえるので、果たして自分の答案がどこまで得点できるものなのかをプロに見てもらう必要性を感じていたのだ。

そこへ届いたのはZ会の案内だった。

息子の目がキラリ。

最小限の束縛で、自分のペースでできる。
自分の答案はプロに添削してもらえる。
人ごみに出る必要がない。

そしてわたしの目もキラリ。

や、やすい!

息子がプロに添削してほしかったのは東大数学と東大英語だけ。ただセンター試験に向けた教育を受けてきたのに今度受けるのは初めて実施される共通テストになる。そこで共通テスト攻略演習も取ることにして、それと2科目で合わせて十万円台に落ち着いた。

わたしの中では決して安いお金ではないが、予備校と比べたら御の字。

さっそく申し込んだ。

さあ、これで宅浪が決まった。吉と出るか凶と出るか。

これでは朝起きられない問題の解決にはならないが、いずれコロナが下火になったら午前中に体を鍛える習い事などを入れてもいいよね、ということにした。

そんな日は宅浪生の間は訪れなかったが・・・






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