尾崎さんへ

#こんなところに居たのかやっと見つけたよ

馬鹿。ふざけんな。
ずっと待ってたアルバ厶
15周年がなんだよ。
全然良くなくて
発売から5日間毎日聞いた。

好きになってから12年
シングルマザーだった時、
蜂蜜と風呂場を膝で歌ってた長男が
17歳のバンドマンになった。

びっくりだよ?
センチメンタルママじゃなくて
メンタルママが育てた子が
ライブハウスでスポットライトの中心で
歌っていた。

なのにね、なんでだろうね
そんな長男が
「死にたい」の4文字を
SNSに連投したらしい。
学校から連絡を受け、
病院へつれていく。
もちろん、精神科。

鬱って診断をうけ、
自室から引っ張り出さなきゃ、
出てこない日々。

そんな時にクリープハイプのアルバムが出た。
やっぱり神様、尾崎様だと
発売日に、高知蔦屋へ行った。

え?フラゲできたの?!
昨日から?!て叫んで
レジの人に笑われてしまう。
ファンだけど、詰めが甘いから
太客だと言えない私は、常、こーゆーかんじ。
レシート番号は11番で
昨日買いに来た人は、少なくとも初回限定を
買っていったのは、、、と知って
微妙な笑顔になる。
(多いのか少ないのかわからなくて、、)
けど、とびっきりみたいな笑顔で
店員さんに
「うわあ、11番!
沢山買いに来てくれたんですね」
とか思わず大きな声が出て
明らかに「気の毒」「痛いファン」て
同情の笑みをいただく。
なんか、ごめん、クリープハイプ。
店員さんも、朝一、痛客すいません。

なのにさ、尾崎さん。
泣いてしまう。全然良くなくて
染みなくて。
文字通り
「いいことないから死にたくなった」
初期ばかり聞いてきた私に対する
罰なのかな

結構深刻な人生のど真ん中。
好き勝手気ママだったわけで
因果応報だとおもう。

気がついたら海を目指してた。
地元じゃ有名なヤ・シィパーク
名前の間抜けさがとても絶妙で
そしたら寒すぎて
一緒につれてくるしかなかった次男3歳が
ガクガク震えていて

なんて馬鹿なことを!!!
と風の寒さに目が覚めた

近くにあった道の駅に
次男を抱きしめ駆け込むと
こんなところに居たのかよやっと見つけたよ
が流れた。

我ながら、引きの良さに笑ってしまった。
おい、チープなドラマかよ!!
と奇跡に突っ込んだ

クリープハイプを好きになって
12年
長男17歳が鬱だし、私も鬱だ
わたしの車の中で毎日流れてる武道館ライブ
そのせいで
3歳の次男は、「まったく、羽、馬鹿だな、お前」
と歌い出した
ああ、生きていくしかない。

初回限定アルバムのおまけを長男に渡しながら、
次男までクリープハイプをうたいだしたよ。
と教えてあげると、
「次男は、産まれた時からだから
オレよりクリープハイプ歴が長くなるんじゃない?」長男が笑う
「ねぇ
お母さんがよかったら、
ライブ、、行ける範囲で申し込みしてくれない?」
っていう

糞、糞。
パートのババアでしかない母なのに、
緩んだ顔で、
QRコードを必死に読み込み
申し込みをくりかえす
旅費とか、休まなきゃとか
どーでもいい。

尾崎さんへ、なんてことだよ
鬱だからさ、あんまり染みないけど
やっぱり口ずさむし、
どーやら、世界を救うかどうかは別にして
我が家を救っているよ

その変な声で。
きっとわたしも、長男も、次男はまだ未定だけど。
死ぬまで一生愛してるよ、

#クリープハイプ

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