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レッスンが上手くいかなくて落ち込んだ話(講師側)

レッスンは舞台だ。。。

昼間の対面レッスンが終わった後、椅子に崩れ落ちながら頭を抱えた。

生徒さんたちの反応・感情が手にとるようにわかる。私のレッスンが詰まらなかったり、不快だったらその感情はバシバシ伝わってくる。本当に上手くいかなかった。生徒さんたちが不満だらけ。

まるで、滑りまくったお笑い芸人のようではないか。。。

軽い絶望感で、椅子から立ち上がれなかったレッスン終わり。

英語講師を始めて1年。対面とオンラインで経験を重ねてきて。不慣れなことも多かったけど、基本的にはそれなりにこなしてきたと思う。しかし、その日の1レッスンは全くダメだった。

教える能力を上げるため、TESOL(英語教授法)のオンライン講座を受講しており、新たに学ぶ手法を日々レッスンに取り入れてもいる。

その日も、ある手法を取り入れた。
おわら

ー絶対上手く行くと思った方法が悪い結果しか出さなかったー

そのクラスでは、大人の生徒さんが2人いる。今回始めて「分からない人がいたら、回答途中でも他の生徒に当て、正解が得られたら元の生徒に戻して正解を言わせる」方法だ。

例えば、

私 What was he doing?
生徒A He was ……
私 Okey, Do you have any idea, 生徒Bさん?
生徒B Yes, he was walking his dog.
私 Good。Could you try again?
生徒A Yes、he was walking his dog.

のように、1人の生徒が答えられなければ、代わりにもう1人の生徒に聞き、正解が出れば答えられなかった生徒さんにもう一度言ってもらう。という方法。

生徒中心のレッスンを試行錯誤していた私にとって、とても良いレッスンスタイルに思えたのだ。

しかし、実際にその方法をを始めてみると、しばらくして生徒さんの1人がため息をついた。

そして終わる頃には、もう1人の生徒さんから怒りの波動が伝わってくる。。。

今まで、とても熱心で協力的だった生徒さんたちだ。一体何が?????

残り10分でようやく異変に気がついた私は頭の中がパニックになってしまった。

「なんで怒っていらっしゃる?何をやらかしたんだ???」

しかし、考えている暇はない。明らかに不満そうな生徒さんたちと残り10分スケジュールをこなさなくてはならない。

・・・地獄の10分。

そして、生徒さんたちを見送ると同時に椅子に崩れ落ちた。。。


ー間違いは、新たな手法の使い方にあったと思うー

生徒さんたちは私よりも年上だ。

今回は、年下の私が、答えようとしている生徒さんに何も声をかけずに、隣の生徒さんに聞き直してしまった。

この方法は、実際すごく良くて、1人が答えられなくても、もう1人の生徒さんが答えられることがとても多く、生徒さん中心のレッスンになったと思う。

しかし、年下の私が答えている途中の生徒さんを無視してもう1人の生徒さんに聞くなんて、普通に考えればとても失礼だ。

多分、オンライン講座の方法をそのまま持ってきてしまったのがいけなかったんだと思う。一声かけるとか、すればよかったんだと今は思っている。

普段は、生徒さんの様子に気を配っているのだが、その日は新たな進め方に集中してしまい、生徒さんをみていなかった。それも良くないポイントだった。

講師を始めて、1番落ち込んだ日。しかし、もう少し改良すれば、効果的な方法のはず。

今回の結果を踏まえて、次回、改良して楽しく、しかし効率的にレッスンを受けてもらいたいと思う。

舞台に立つ人は、今日私が感じたように、良い反応も悪い反応もビシバシ感じているのだろうなぁ。

そんなことに思いも馳せた、7月の月初でした。

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