涙のカラクリ【散文】
私たちは瞳から
何を流すのだろう
誰かを深く想う時
私たちは光輝くものを
瞳に浮かべる
それは一体どんなカラクリで
何で出来ているというのか
その正体を想い描く
涙はとてもキラキラする
その奥の瞳は
うっすら赤くウルんでいる
何が起きているの?
何かが動いている
エネルギーが移ろい
押し出すものがある
心の反映であるもの
心という宇宙の枠を越えて
何かが産まれる
自分という宇宙の窓から
「愛」が生まれる
生まれては消えるそれは
まるで生まれる私たちのように
輝いては消えていく
私たちはどこからともなく生まれては
消えることをする
人が感動しなければ
この世に産まれ得ないもの
それが涙
きっとなんだけど
私たちも神様が感動したから
宇宙という心から
生まれて来たのかもしれない
涙のように
ある感情の元
存在しているのかもしれない
それはやはり
涙と同じで
「愛」なんじゃないかと
思える
この世を去るということは
神様の愛が消えたのではなくて
その想いは変わるものではなく
ただ押し出された涙が乾いて蒸発するみたいな
この世の一部であると
変わりはないのだよ
ただ生まれるには
精神的な力が加わり
この世は
物理的だけじゃないと
思い知らされる
涙は私たちの愛の産物
私たちは神様の愛の産物
この世は愛
全てを合わせて愛という
涙は小さな愛だと分かり
その中には全宇宙の力が詰まっているのだと
愛は存在する
心に宿るそれは
瞳を選び
産まれ出る
私それは輝いて美しいと想う
ダイヤモンドが一番硬い鉱物ならば
涙は一番柔らかなダイヤモンドかと思う
価値があるもの
消えて無くなるけど
形を留めておけないけど
無料だけど
物凄く素晴らしく価値があるものだ
生きるために
流れている
私たちも地球が生きるために必要な存在
だから産まれた
愛に呼ばれて
それは価値にして
ダイヤモンドを生み出せるものだ
それもレアな柔らかなダイヤモンドを
幾つも幾つも量産できる
私たちは機械でもない
ただの人間という
感動屋さん
錬金術師なのだろうね
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