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今年の映画3本目-ミステリートレイン

今年は80本映画を見よってことで、今年の3本目。今日は昨日に引き続きジム・ジャームッシュの作品で、ミステリートレイン。1989年の作品。

この映画を見るのは30年ぶりくらいになるのではないかと思う。さすがにストーリーも完全に忘れていたけれど、工藤夕貴と永瀬正敏が出演しているジャームッシュ作品として死ぬほど有名な上、そのインパクトがなぜかめちゃめちゃデカくて、その衝撃のおかげでストーリーがトンでしまっている人も、たくさんいるんじゃないかと思う。

30年前に自分がこの映画を最後まで見たのか訝しく思うほどストーリーを全く覚えておらず、最後まで永瀬正敏と工藤夕貴のストーリーだと認識していた点でもさらに訝しく感じ、最後まで見終わって結構面白かった上に、実にジム・ジャームッシュ的だという感想を持っている点で、最終的には30年前に途中までしか見ていなかったのだろうという結論に至ることになった。

確かに2000年以前の、グローバルになる前の世界に存在していた、文化的タイムギャップが生み出す、チグハグな感じ、リアルな世界とうまく噛み合わない歯痒さっていうのが、80年代から00年代にかけて、急速に解消されていった時代だったと思うけど、そのスピードがすごく早かったが故に、たかだか数年前の先輩たちの「ズレた感じ」が痛々しくて見ていられなかったというのはあると思う。

凄まじいストレンジャーっぷり。
今見ればこれもまた完全にジム・ジャームッシュ的なテーマである。

構成としてはこの後に制作する作品「ナイト・オン・ザ・プラネット」にめちゃくちゃ近い構成で、この五年後くらいに制作されるタランティーノの周辺作品として「フォールームス」って映画も近い構成。まあオムニバス的な構成ってことだけど。(ちなみにフォールームスは30回くらいは見ていると思う)

ちょっと脱線するけど、去年プチ「ナイト・オン・ザ・プラネット」ブーム見たいのがきてて、「ナイト・オン・ザ・プラネット」って曲が流行ったり、この映画に影響されたって人がちょくちょくメディアで紹介されたりしてたな。まあメディアってもラジオだけど^ ^

自分も「ナイト・オン・ザ・プラネット」を18の時にたまたま見て、そこから映画の見方がめちゃくちゃ変わったので、自分の映画史にとっては出発点的な重大な意味を持つ作品と言っていいのではないかと思う。
でもあのストーリーでって言い方おかしいかもしれないけど、特に教訓めいたりとかなくて、ジーンとくる感動とかもなくて、ただ、面白い!かっこいい!ってだけの映画なのに、こんなにたくさんの人の映画史や、たくさんのクリエイターの大切な部分にこれだけの影響を与えてしまっているのだから、その点だけをクローズアップしてみてもすごい作品なんだと思う。

まあその時代にその年齢で見たからっていうのもかなり大きいとは思うけど。後追いだとどうしても時代の空気感とか、自分の感じ方とかも違ってしまっているしね(まあ特に年齢を重ねてしまうと若さゆえの感じ方はできなくなってしまうから)。これって音楽にも同じこと言えると思う。



なんか映画の感想書いてたつもりがどんどん脱線してきちゃったな。

ミステリートレインは、当時感じたのとは全く違って、めっちゃ面白い1本だった。まあ、おそらく今日初めて最後まで見ることができたってのが本当のところだと思うけど。

明日もし時間あれば、今度はゴーストドッグ見てみるかな。ゴーストドッグもあまり良い印象持ってないんだけど(これは一度全部見てる)、今見るとまた違った見え方になるかもしれないしね。期待!

じゃ、もう寝る!



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