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ワッチャプリマジ! 第48話「開幕!ユーフォリアレビュー」感想・考察
今回はいよいよユーフォリアレビューが開幕。
ユーフォリアレビューで描かれる物語について見ていきます。
TrutH
ユーフォリアレビューの開幕はTrutHのライブから。
28話でも考察したように、TruHはT(橙真)とH(ひゅーい)でrut(轍:先例)を作ります。
「Don't be Afraid」の月明りで暗い道を照らす、プリマジスタの露払い的な役割をになってくれました。
開幕を飾るのに何よりも相応しいでデュオだったのではないでしょうか。
ちなみに、TrutHがユーフォリアレビューの開幕を飾ったのは、プリリズDMFのグレイトシンフォニアのオマージュの意味もあるように思われます。
グレイトフルシンフォニアではLOVE∞MIXが少女たちをエスコートするという形で開幕を飾りました。
最初の一歩を踏み出すための手助けをしてくれる。ボーイズユニットにはそんな役割が与えられているようです。
みゃむのマジ
ライブで集まったワッチャでジェニファーの元へ向かうまつりたち、そんな彼女たちをジェニファーの拒絶からか雷が襲います。マジを否定するジェニファーはマナマナ達をフロートから落とし、その脅威はまつりにも及びます。
落ちそうになるまつりを強大なマジの力でみゃむが助けました。
ここは先週と同じで、誰かのためにという想いが過去には暴走してしまったみゃむの強大な魔力をコントロールさせてくれているように思います。
みゃむはフロートの代わりに箒で天へ昇っていきます。
フロートを飛ばすためにエレメンツと同等の力を持ったタントちゃんの力を借りていました。しかし、みゃむのマジはタントちゃんなしでも天へと昇ることができるくらい強い力を持っているようです。
先週、アポローンに捕らえられたコーデメイツたちを呼び戻したのもそうですが、どうやらみゃむのマジにはエレメンツと匹敵するくらいの強大な力があるようです。
エレメンツのボルトもみゃむと同じように力のコントロールに苦戦していましたから、みゃむとエレメンツのマジの力はかなり近いのかもしれません。
マジ×マジワッチャ∞無限大
魔法の力を失った世界でひな先輩をジェニファーの元へと送るためにおこなわれたリフト技について見ていきます。
みんなで作るイリュージョン
このリフト技はひな先輩とあまね様のリフト技ではありますが、同時に6人みんなで作るプリマジイリュージョンでもあります。
テクノマジカル、支えてくれるテクノロジーとマナマナ達の想い。陰陽渾然ハイコントラスト、裏で支える主人公たち。
デュオ編を通して積み上げて来た物語の集大成でもありました。
6人それぞれ考え方は違っていてもプリマジが好きでジェニファーを助けたい想いは同じです。
もっと言えば6人だけではありません。めが姉ぇに道人に、もっと多くの人々がプリマジを好きでジェニファーを助けたいと想っています。
その想いをジェニファーに手を伸ばし続けてきたひなに託す。そうして作り上げられたイリュージョンだからこそ、ひなだけでも、ひなとあまねだけでもできなかったジェニファーに届くマジになったのです。
孤独の弥生ひな
飛べ、弥生ひな!!
過去には「いつまで弥生ひなでいるのですか」とそのあり方に否定的な姿勢を見せていたあまねも、ひなを高みへ導くために寄り添おうとするのではなく弥生ひなとして想いを託します。まつりが「ひな先輩」と呼ぶのもそうです。
これは11話や34話と同じです。高みを目指すひなは孤独でなければいけません。ステージに立つひなを応援し照らすことでひなは高みに昇ることができるのです。
憧れではなくライバルとしてジェニファーの背中に手を伸ばし高みを目指し続けた弥生ひな。そんな弥生ひなだからこそ、一人孤独のジェニファーの隣に立つことができたのだと思います。
デュオマジック
今回リフト技で描かれたように、プリマジにおけるデュオとは単に1対1の関係性を指すものではないことがわかります。
ひながみんなの想いを背負いリフト技を完成させたようにプリマジにおけるデュオとは、自分と他者との関係性を指しているように感じます。
みるきは1人で2人力、いや1000人力だお
デュオ編の入りにあたる29話でみるきはこんな口上を言っていました。
自分というものは1人では成り立たずその他の大勢の人々によって支えられている。
プリマジのデュオ編の至る場所がこの時点ですでに示されていたことがわかります。
自分と他者で作り上げるプリマジ、それこそがデュオプリマジであり、それはソロだろうと、デュオだろうと、6人だろうと同じなのです。
言い換えれば孤独に見えるプリマジも孤独ではないし、みんなに支えられているプリマジも孤独足りえます。
このあたりが孤独に悲しむジェニファーと向き合うポイントになるのではないでしょうか。
チュッピのマジ
リフト技でもう一つ重要なのは、マナマナではなくチュッピのマジがジェニファーの元へと至ったということです。
ジェニファーはマジを否定し、マナマナを打ち落としました。
しかし、いくらジェニファーがマジを否定し、マナマナとの関わりを否定したとしても、そこにはなくなることのないマジが存在しているのです。
ジェニファーはこの世界からマジを消し去ろうとしていますが、でもそれはジェニファーがマジだからそうしようとするのです。
消したいと思っても消すことのできない、マジを消し去ってもそれでも残るマジがきっとあるのではないでしょうか。