でも、けど、もし、が封印出来たら
こんばんは♬
早いもので、2022年になって1月ももう半ばですね。
仕事も通常業務に戻っている人、学校が始まってる人、いろいろだと思いますが、年末年始の疲れが出てくるのも今の時期だそうですよ。
あなたは、疲れが溜まり始めていませんか?明日からお休みというなら、しっかりと心と体を休ませてあげてくださいね。
さて、今回は、私が出会ったある人についてお話ししたいと思います。
その人とは、付き合いがとても長いのですが、今年に入って逢うことができました。
長年付き合っていて、とても気になることがあるんです。もしかしたら、こんなタイプの人って多いのかもしれないなって感じたので、まとめてみたいなって。
「その人」とか「この人」っていうと分かりにくいので、仮に「花子さん」としてお話ししていきますね。
「でも」から始まる会話
花子さんは、とても慎重派の人です。以前、私はHSPについてお話しさせていただきましたが、花子さんもHSPなのかな?と最初は思っていました。
しかし、話しをしているうちに、どうもHSPではないような気がしてきたんです。なぜなら、HSPは、慎重であっても、頑固ではないから。
頑固なんて言ったらちょっときついのでは?と思われてしまうかもしれませんが、あえてここは「頑固」と表現させていただきますね。もしあなたがこれから話す、花子さんとタイプが似ていたとしたら、周囲から「頑固」だと思われている可能性はあるかもしれません。
でも、他の人の話しを客観的に聞いたり読んだりすると、ふと自分と比べて「直した方がいいのかも」と思えるきっかけになることもあります。
そこで、自分を見直そうと思えたら、あなたは「頑固」ではないので安心してくださいね。
花子さんは、よく、悩みを抱えます。
その悩みは、人間関係であったり、自分自身のことであったりと、さまざまです。
先日逢った時には、自分自身のことで悩んでいました。
わたくしごとですが、今年は友人と逢う約束が何件かあります。たまたまその話を花子さんに伝えると、
「あなたはいいよね。逢える友達がいて。私なんてそんな友達、ひとりもいない」
というのです。花子さんは、自分と他人との間に高い壁を作るタイプだと自分で言っていました。
なぜ、壁を作ってしまうのかというと、トラブルが面倒だからだそうです。踏み込まなければ、トラブルに巻き込まれることもないと考えているんです。
確かにそうかもしれません。他人と関わらなければ、直接トラブルに巻き込まれることはないかもしれません。例えば、自分の知らないところで何かを言われていたとしても、それを自分に告げ口する友達がいなければ、耳にも入ってきませんからね。
しかし、私に友達がいることを「いいよね」というということは、少しはそういう経験をしたいのかもしれないと思い、
「以前付き合っていた友達に連絡とってみたら?」
と提案しました。そこで登場したのが、
「でも」
です。
花子さんは、悩みを打ち明け、それに対して提案をすると必ず、「でも」から始まる返事をします。
こうしたい、してみたい、と考えているのに、何も行動に移す前に、
「でも、突然連絡したら相手だって迷惑」
「でも、そんなに仲が良かったわけじゃないから」
「でも、仕事してるから忙しいだろう」
友達に連絡を取ってみたらとの提案に、これだけの「でも」が発生しました。そして、結局何も行動に移さないんです。
「けど」で会話をひっくり返す
次に、花子さんと話をしていると、よく出てくる内容に、
「趣味」というものがあります。
花子さんは、趣味と呼べるものがないそうです。といっても、スマホアプリのゲームなどを毎日やっているので、私からすればこれも立派な趣味なんですけどね。
趣味がないという花子さんに、
「ゲームは楽しんでるんでしょ?それも趣味だよ」
と伝えると、
「けど、下手だし、趣味とは言えない」
との返事が。
趣味って、辞書で調べると、「好んで習慣的に行うもの」とあります。つまり、花子さんがやってるゲームもほぼ毎日やっているということだったので、立派な趣味なんですよ。
ところが、花子さんからすると、趣味とは、そのものを極めるまでやりこむものであって、上手にプレイできない自分にとって、ゲームは趣味ではないというんです。
他にも、「けど」を使って巧みに否定するんですよね。話しをひっくり返すのがとても上手な人です。私からすると、
「けど、そんなことばかり言ってたら自分が本当に何もない人間だと思っちゃうから、そんなに否定しないでほしいんだけどな」
なんですけどね。
「もし」の登場で先に進めない
最後に、「もし」です。
これ、かなり厄介です。
花子さんは、お子さんがすでに成人されていて、子育ては一段落しています。しかし、代わりに、親御さんの介護が始まっています。
子育てが一段落した人にとって、これから楽しいこと、いつかやりたかったことができる時間が確保できる、言ってみれば「ご褒美タイム」のスタートでもあるんですよね。
ところが、介護があると、「ご褒美タイム」がお預けされてしまうという人も少なくないと思います。
花子さんは、とても献身的に介護をされています。いつでも自分よりほかの人を優先にして行動する人なので、自分が体調不良であっても、病院を受診することもなく、頑張りすぎています。
健康診断も、もう何年もやっていません。年齢的には、できれば年に一度、それが時間的に無理だというなら、せめて2年に一度でもいいので受けてほしいのですが、それを伝えると、
「もし、健康診断で何かが見つかって、入院でもなったら誰が介護をするの?誰が家族のことをやるの?」
と、即効で言われました。どうやら花子さん。自分の体はどこかしらが悪いと感じているようです。それならなおさら、早めに受診して悪いところを見つけてもらい、治療しないと、手遅れになったら大変になるのでは?と思い、そう伝えました。すると、
「手遅れになった時に、初めて私の役目は終わるんだよ」
なんて、言葉が飛び出してきたので驚いてしまいました。自分がいなくなったら家族の世話は誰がするんだと心配していた人が、言うセリフではないと思ったからです。
入院になったら、いつかは退院できるのがほとんどです。しかし、手遅れになったら、もう戻ってこられないんですよ。
私からすると、「もし」を使うところはここで、
「もし、あなたがいなくなってしまったら、それこそ家族はどうなるの?」
私はそう聞きましたが、
「もし、私がいなくなっても、誰かがやってくれるでしょう」
なんて答えてきました。
花子さんの「もし」は先を考えているようで、実は考えていないような気がします。なんとなく、「もし」を想定しながら先に進まないようにしてるような気がしてならないのです。
もっと自由にあなたはあなたを大切にして
今回は、何の解決策も打ち出していません。
実は、こういう行動や言動って、意外と多いんですよ。
HSP気質に多い特徴の一つにつながるのですが、「自己肯定感」が低い場合、このように新しいことへ挑戦することを恐れたり、自分の現状を悲観することが多くなるんです。
なので、私は、花子さんはHSPかな?と思っていた時期もありましたが、長く付き合っていて、感じたことがあります。
花子さんに必要なことは、提案でもアドバイスでもなく、
「ただ、話しを聞いてくれる存在」
なのだと。
花子さんのように、解決策を望んでいない人も多いそうです。ただ、自分が思っていることを聞いてくれる人がそばにいるだけで、精神が安定する場合があるそうです。
ただ聞くだけ…
これ、意外と聞く側はしんどいです。だって、相手が言ってることが間違っていたり、もう少し違う考え方ができると感じたとしても、それを相手に伝えられないんですから。伝えたとしても、受け入れてもらえないのですから。
「でも」あなたはもっと自由でいい。
「けど」あなたはあなたを大切にしてほしい。
「もし」あなたがいなくなってしまったら、私はつらい。
ってことを、いつか分かってもらえる日が来ることを願って、私は花子さんの話しを定期的に聞いていきたいと思います。
ただ、本音は、「でも」「けど」「もし」を封印出来たら、花子さんももう少し楽になれるのになって思ってます。
もし、あなたが花子さんのようなことを考えたり言ったことがある経験者だとしたら、あなたのそばには、「ただ聞くだけ」の存在がいますか。
どうか、そんな存在を見つけてほしいと思います。
そして、可能ならば、あなたを束縛する言葉を封印して、気持ちを楽に生きてほしいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、また次回、♡心♡の休憩室(⋈◍>◡<◍)。✧♡でお逢いしましょう。
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