無色透明なピアノの音。
ピアノの音は、習っていてたくさん聴いていたのもあって、私にとって一番音楽の基準となる音です。
作曲家はピアノ演奏が必須だった時代もありますね。
音楽の演奏データであるMIDIの音色でも、一番目がピアノ。
無色透明のような、水のような、白いキャンバスと黒いペンのような、一番シンプルな音色。
私が作曲するときも、基本的にはピアノで演奏して作っています。
ピアノだけで音楽を作っていくと曲の骨格の良し悪しがわかりやすいです。
ジャンルにもよりますが、ピアノだけの編曲でいい曲だなって思える曲って素敵だと思うんです。
最近、過去に作った曲のピアノソロバージョンをDTMで作っていました。
紹介していきます。
気になるものがありましたら聴いていってください。
ドリアンスケールメドレー
ほの明るくてほのさみしい、ドリアンスケールを使った私の曲のピアノメドレーです。
ドリアンスケールを使った作曲講座をしようと思って、参考用に作ったもの。
ドリアンスケールの雰囲気が伝わりますでしょうか。マイナースケールと誓いのだけれど、ちょっと明るいんですよね。
一等星
「君の一等星になれなくても僕はひかる」
静かにひかりつづける星の歌のインストバージョンです。
イントロとアウトロのリフが、ピアノで弾くとより幻想的になりました。
自分では結構気に入っている曲。いや、基本出している曲はすべて出した瞬間は気に入っているんですけど、今でも持続して気に入っています。
夜空の舟
「良い夢を見て、幸せな夢を、明日がちゃんと来るように」
2018年に作った夜の歌のインストバージョン。
心が鎮まるように、アルペジオの静かな繰り返し。
ピアノで作曲しているのもあって、とても演奏しやすい伴奏で、私はたまに弾いています。
実はこれ、メロディは6音だけでできています。
氷洞
氷が溶けることのない洞窟の曲。
こちらの曲は2014年。精神疾患の症状が一番重かった時期の曲で静かに暗い。
「緋色の幻想掌編集」が最初出したもので、その後「架空の祈り」というアルバムにも収録しました。
オーギュメントコードが凍りついた世界を引き立てていると思います。
感覚寄りで作っていたころの曲で、今だったらもう出さないようなアイデアが入っている曲でもあって、編曲していて面白かったです。
使っているピアノ音源はすべてNative Instrumentsの「NOIRE」。
静かで広がりのある曲に似合う音です。おとなしめ。
自作曲を自分で聴いていてもピアノ音色は落ち着きますね。小さい音量でループ再生しています。
また増やすかもしれないし、このまま飽きるかもしれないです笑
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