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3歳児の言葉「ほんとは、三色だんごあんまり好きじゃないねん」

孫と暮らしていると、時々子どもの持っている力のすごさに驚かされる時がある。

朝、突然、「ばあば、くまた、三色だんごあんまりすきじゃないねん」と言いに来た。「ん?、三色だんご???」
すぐには何のことかわからなかった。色々考えてみたら、思い当たることがあった。

何週間か前、私が夕食後のデザートにと思って三色だんごを買ってきた。くまたはお団子が大好きで、みたらし団子があると、苦手なものがあっても、デザートを楽しみに夕食をもりもり食べる。なので、三色だんごも好きだろうと思って買ってきたのだ。
その日、「くまた、今日のデザート三色だんごだよ。夕ご飯あと少しがんばりや」と何回か声をかけた。そしたら、突然、「食べたくなーい」と珍しく夕食を途中でやめて、部屋中を走り出した。

なんとか気持ちを切り替えて全部夕食を食べたのだが、あんまり好きではない三色だんごをご褒美的に持ち出して励まされたのが嫌だったんだ、と今日わかった。

でも、なんで今日?
一日考えて、「あっ」と思いあたった。

昨日の夜、母親が作ったおかずに対して「美味しくない」と言ったので、
「ママがせっかく作ってくれたのに、『美味しくない』って言ったらあかんよ。
くまたが好きな味じゃなかったんだったら、『あんまり好きじゃない』とか『ちょっと苦手です』とか言った方がいいよ」と教えた。

それを聞いて、小さな頭で考えて、三色だんごのことを思い出して、言葉にして伝えてきたような気がする。

あの時、自分の思いを言葉にして伝えられなくて部屋中をぐるぐる回ったけど、「あんまり好きじゃない」という言い方を覚えて、「”あんまり好きじゃない”ものを何回も勧められるといやになる」ということを、数週間ぶりに伝えてきたのだろう。

わけのわからないことをして、ごねているように思えるけど、実は心の中には色んな思いがあって、考えていて、心に残しているんだなあと感動してしまった。

あんまり好きじゃないものをご褒美みたいに連呼してごめんね。
部屋中を走り回っていた時に、「行儀わるーい」と怒ってごめんね。
ばあば、やっと今、くまたのあの時の気持ちがわかったよ。

くまた、言葉の使い方を少しずつ覚えていって、自分の気持ちを伝えることができるようになるといいね。

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