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【あかっぱのブラジル協力隊活動記】Vol.35
こんばんは、あかっぱです(^^♪
昨日、今日は週末外泊が可能になって、初めて友達と外泊してきました。
場所は諏訪!
君の名は、の舞台にもなったと言われる諏訪湖が見える立石公園やちょっとディープな上諏訪駅前での吞み、諏訪大社、カヤック、と「THE 旅行」を満喫しました。
正直諏訪は地元が近いこともあって何度も来ているけど、やはり、旅行は
「どこに行くか、より、誰と行くか」
だと個人的には思っているのですが、そのことを個人的にめっちゃ感じた旅行でした!
で、そのあとに、前の学校の栄養教諭の先生がわざわざ駒ヶ根まで来てくれて、その先生の友達の元協力隊員の方と一緒に駒ヶ根散策。
その中で「ヨッシヤ駒ヶ根」という、いちご農園に行ったんですね。
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今日はそこのおじさんの話を。
この「ヨッシャ駒ヶ根」、ご夫婦で経営されているいちご農家なんですが、まあご夫婦がめちゃくちゃいい人で。
見た感じ「閉まってるのかなー」
って思ってたら、おばちゃんが顔出してくれて、いちごならあるよということでいちごを買おうとしたら、まず試食で何種類かのいちごを味見させてくれたんですね。
で、さらに買ったいちごをここで食べてっていいですか?って聞いたら、なんとお店(出荷場)の中の冷房の効いた場所で食べさせてくれて!
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まあ、このいちごの美味しいこと!!!
そして、その自分のところのいちごを、本当に嬉しそうに「このいちごはこうで、あのいちごはこうで。。。」といろんな話をしてくださったんです。
さらにさらに、いろいろ話をしてく中で、
「なんでいちごをつくり始めたんですか?」
って聞いたんですね。
てっきり
「昔からいちごが好きだったから」
と言うのかな、って思ってたら
「もともといちごは別に好きでもないんだよな。」
奥さんも
「この人、花粉症で作業するときもいつも大変そうで」
ってΣ(゚Д゚)
じゃあ、なぜ!????
聞いていくと、
もともとサラリーマンをやっていたそうなんですが脱サラしたときに
生涯仕事をするとなったときに、
・一時期だけじゃなくて、長い期間収穫できる
・ハウスを使うから、天災の被害が少ない
・いちごは受粉を一度失敗しても、次の花でちゃんと受粉すれば、年間で収穫できる量はほとんど変わらないから
など、ビジネス的な視点で始めた、ということがわかり、びっくり!
そして、このヨッシヤ駒ヶ根さん、なんでも、長野県やその周辺ですごく人気のあるスーパーであるTSURUYAさんに専属で取引させてもらっていて、スーパーではTSURUYAさんにしか出していないとのこと。
このTSURUYA、食品の品質には自信を持っているスーパーで、そこが認めた、というだけで、味が本物なんだな、とわかります。
さらにこのヨッシヤ駒ヶ根さん、いちごづくりにこだわりがめちゃくちゃあって
普通、いちごってクリスマスの時期が書き入れ時なにの、その時期にはいちごを全然出さないそうなんです。
なんでかって?
自然栽培でつくっているから、その時期だといちごが間に合わないんだそう。
逆に、普通、いちごのシーズンが終わった5~6月にボンボンいいいちごがなるんだそう。
それを全部、TSURUYAさんに出しているんだそう。
普通、スーパーとしても一番売りたいクリスマスに納品しないで、どうでもいい時期にボンボン出荷されたら、「はあ!??」ってなってもおかしくないものを、TAURUYAさんは全部文句も言わずに買い取ってくれるんだそう。
さらにすごいのが、文句を言うどころか逆に言われたのが
「売価を下げますね」
ということだけだったという。
「売価≠買取値」
だから、ヨッシヤ駒ヶ根さんとしてはなんの問題もなくて、TSURUYAさんの儲けがなくなるだけなのに、逆に自分たちの利益を減らしてまで商品を売ろうと努力してくれているんだそう。
そんなTSURUYAさんに絶大な信頼を置いてもらっているからこそ、おじさんは
「その分、絶対変な商品は出荷できないし、味だけは絶対いいものを届けようと思っている」
とのこと。
このヨッシヤ駒ヶ根さんとTSURUYAさんの関係性が素晴らしいこと。
足を引っ張りあったり、上下関係、愚痴や不満だらけの「買う、買われる」の関係ではなく、より高めあえる、素晴らしい関係性だな、と。
でも、それもヨッシヤ駒ヶ根のおじさんの、謙虚で、前向きで真摯な人柄あってこそなんだろうなと。
そして、さらにすごいのが!
いちごは6~7月までしか収穫ができないから、それ以降の時期が従業員の仕事がなくなってしまうんだそう。
その時期のために、加工所を去年つくってしまったんだとか!
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そこも見せてもらったんですが、冷凍いちごやシャーベットなど、新しい商品を娘さんが中心になって開発を進めているそう。
でも、聞くと、今までも同じように事業をやっては失敗しての繰り返しだったそう。
例えば、井戸水を販売しようとしたり。。。
でも、その中で、「餅は餅屋」ではないけど、やっぱり「いちごで勝負するのが一番いい!」とわかり、今の加工所をつくるに至ったんだそう。
そのほかにも、26年もやっていながら、今での例えばいちごの植える場所を工夫してみたり(今年変えたけど、やっぱり従業員から不評だったから、来年は元に戻すそう。。。)、いまだに試行錯誤の連続だそう。
そして、従業員やほかのいちご農家さんのことも話によく出てきて
今年入ったばかりの従業員の方がまだまだできないけど、すごく一生懸命で、でもこの間見たら、すごく作業が速くなっていてな
とか
いちごの作業は1年やそこらでできるようになるもんじゃないから、今すぐにできなくて当たり前だ
と話しているときの優しさが「あー、この人も教育者なんだな」って思わされました。
「よりよくなるためにはどうしたらいいのか?」
それを自分もどうだけど、従業員含めた周りの人のことを思いながら常に考えている姿に、「この人のところで働いてみたいな」と、ちょっと本気で思わせてくれるものがありました。
・ありがたさを常に忘れない謙虚さ
・人への思いやり
・常に新しいことへチャレンジしているチャレンジ精神
71歳で、まだまだ現役で、むしろ次、次!と先をみて、絶対大変だけど、自分の人生を歩んでいる姿に心惹かれるものがありました。
そして、そんなおじさんの姿が、協力隊のこれからの自分の姿にも重なる部分もあって、勉強になりました。
たまたま出会ったご縁だけど、そんなご縁から自分の人生が出来上がっていくんだろうなと思うと、今日も大事で貴重な一日でした。
ちなみに、ヨッシヤ駒ヶ根さん、働き手募集中だそうです。
(なんだか、ヨッシヤ駒ヶ根さんの宣伝みたいになってしまいました笑)
最後までお読みいただきありがとうございました。
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