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ご近所トラブル5.1

みなさんは音響にはこだわっていますか?
僕のテレビに5.1サラウンドシステムを繋いでいます。

5.1サラウンドシステムは、オーディオ環境の一つで、家庭で臨場感あふれる音響体験を提供するために使用されます。このシステムは、5つのスピーカーと1つのサブウーファーで構成されています。

要するに音があらゆる方向から聞こえるように感じ、映画館や音楽コンサート会場にいる感覚が味わえるという代物なのです。
このスピーカーの肝としましては、サブウーファーです。低音域を強調し、深みと迫力を追加します。
ズシンと胸に響くというやつです。

僕はこの音でテレビを見ています。
名探偵コナンもこの音響で聞いているのです。
CMの前後の扉の開閉の音なんて、もう、「ドドーーン!!!」です。
眠りの小五郎なんて、低音のいびきが微かに聞こえてきます。

しかしです。
最近、苦情がきました。
大家さんから、お隣がうるさいと言っています。特に低音が響くと。

完全に5.1サラウンドシステムが裏目に出てしまいました。
『お隣の家にも届く重低音』
良いキャッチコピーなんですが、現実ではご近所トラブルです。

ただ思ったのが、単純に音量の問題なのか?重低音の問題なのか?
重低音だったら音量を下げてもダメかもしれません。
どっちなんだろうと考えながら家に帰ってくると…。

ドアノブに、カップラーメンとかお菓子とか飲み物がパンパンに入った袋がかかっていました。
そして、手紙がありました。

手紙の内容は「ちょっと言い過ぎました」

どういうことなんでしょうか?
苦情を反省して、物をいっぱい送ったのでしょうか?

しかしながら、こんなにも貰うのは申し訳ないなと思い、思い切って訪ねてみました。

そしたら、話がわかる人でお互い気を付けましょうという流れになったわけです。
しかし、僕としましては、どのくらいうるさいのかがわからなかったので、実験をしました。
お隣さんに訪ねる前にテレビをつけて、音量を下げて行きました。
そして聞きました。
「今、テレビつけてるのですが、どうですか?」と。
するとお隣さんは自分の家に戻り、チェックをしに行きました。そして再び出てきてこう言いました。
「胸に響きますね」

これを聞いて、5.1サラウンドシステムを外す決意をしました。

いいものを作ってもトラブルになる。

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